誰かの為に出来る事１ ページ48
樹side
どこからかAの笛の音が聞こえた途端、
大我のポケットがゴソゴソと動いた。
ふいに大我がポケットを見ると、
そこから急にオレンジ色の光が
ビュンっ！と飛び出してきた。
大「え…！？」
樹「これは…！？」
大・樹「キュー！？」
傷だらけで、大我のポケットの中で
意識が無かったキューは、
Aの笛の音に反応したのか、
オレンジ色の光を纏いながら
プカプカと俺達の目の前で浮いていた。
大「キューお前、なんで浮いてるの…？」
樹「その前に…お前まだ傷だらけじゃんか！」
俺がそう言った瞬間、今度は
キューを包んでいたオレンジ色の光が、
徐々にキューの中に入っていく。
すると、さっきまで傷だらけだったキューの傷口が塞がり、
ショボンとしていた棘はピンと伸びた。
さらに、キューの背中には
今まで無かった“白い羽根”がニョキニョキと生え、
鳥のように空中に羽ばたいたのだ。
樹「キュ、キュー…？」
大「お前、その羽根どうした！？」
俺達が呆気に取られていると、
キューは俺と大我の服を交互に引っ張り、
お城の方へ連れて行こうとした。
大「…！Aはお城にいるんだな！？」
大我がそう言うと、
キューはお城の方へ向かって飛んで行った。
大「行くぞ！樹！！」
樹「ま、待て、大我！
軍はどうする！？
大将が軍から離れるのは
さすがにマズいだろ…！」
走り出そうとした大我に俺が呼びかけると、
大我はホール全体に向かって叫んだ。
大「第二部隊隊長！悪い！
俺が戻るまで全軍を任せていいか！？」
隊長２「えぇ！？」
樹「た、大我！？」
大「樹！後でどんな罰則でも受ける！
でも今、Aを助けに行かなかったら、
俺は一生後悔する…！頼む…！！」
大我は俺の胸ぐらを掴みながら、
俺の目を見て物凄い剣幕で言った。
こんな大我、久しぶりに見る…。
俺がそんな大我に何も言えなくなっていると、
俺の肩にポンと誰かの手が置かれた。
隊長２「大我様、樹様、
私も一緒に怒られますから(笑)
行ってください！」
隊長３「私も一緒ですよ！」
第三部隊隊長も
笑顔で近づきながら言った。
大「…！マジごめん！」
樹「皆ありがとね！！」
俺と大我はホールに向かって叫びながら、
キューを追って城へと走った。
隊長２「まったく…。
また言葉遣いから指導し直さないと…(笑)」
隊長３「本当ですね…(笑)」
まさか
こんなやり取りが交わされていたとは
知らずに…(笑)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こあらっこ(プロフ) - さくらさん» さくらさんにまたコメントして頂き本当に感謝です！嬉しいです〜（泣）お待たせしてしまい申し訳ございません、近々アップ出来る様に頑張りますね！いつも楽しく読んで頂いてるとの事で本当に嬉しいです！ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2021年3月7日 15時) (
レス) id: e1db37f72a (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 楽しく読んでいます。忙しいと思いますが更新楽しみにしています。 (2021年3月7日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こあらっこ | 作成日時：2021年2月25日 16時
