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北斗side
ジェシーが俺の後ろを見て
「あ…！」と言ったから、
俺も後ろを振り返る。
そこには宇賀神達が大量の大きな袋を
ドン！と床に置いていた。
袴「待たせたな」
東「あったぜ、“例のモノ”」
北「ありがとう！」
俺が礼を言うと、袴塚は険しい顔をして
優吾の危機的状況を察した。
優吾は氷の中で目を閉じてしまっていて、
もうピクリとも動かない。
そして明石はその横で
ニタニタと俺達を見ている。
やるなら今だ。
北「慎太郎…！」
慎「了解！“作戦”通りね！」
北「うん！宇賀神達も…」
袴「大丈夫だ。任せろ」
袴塚が俺の目を見て頷く。
北「よし、行くぞ！
3、2、1、今だ！」
俺が合図をすると、
慎太郎が大きな袋を次々と空中に投げ飛ばした。
さらに、山賊達がその袋に
銃でパンパン！と穴を開けていく。
すると、空中を舞う袋の中から
“白い粉”が大量に溢れ出し、
空気中にバラまかれた。
明「あ？なんだこれ？
こんなんで目くらましになると思ってんのか？」
明石は白い粉を被りながらも、
鼻でフンと笑った。
でも俺は明石の言葉を無視して
「袴塚！」と叫んだ。
袴塚は「わかった！」と言って
俺達の周りに土の壁を作ってくれた。
それと同時に、
俺はマッチを取り出し、火をつける。
北「こういう使い方もあんだよっ…！」
そう言いながら、俺はそのマッチを
空中へ放り投げた。
明「あ…？何だ…？」
明石がそう言った、
次の瞬間、
バーーーン！！
北・慎「うわぁぁ！！」
思った以上の威力の爆発が起き、
防御壁の中で
俺と慎太郎は抱き合いながらうずくまった。
＊ ＊ ＊
ジェシーside
物凄い爆音の後、
1階と2階を遮っていたガラスの床が割れ、
同時に爆風が俺達を襲った。
ジェ「うぉ！？」
俺は何とか踏ん張ってその爆風に耐えた。
第一部隊の人達も、皆体勢を低くして
爆風が収まるのを待つ。
暫くして辺りが静かになると、
俺はすぐ1階へ飛び降りた。
明石は真っ黒焦げの状態で
床に気絶している。
そして俺は倒れている優吾を見つけると、
すぐに駆け寄った。
優吾の周りには割れた氷が飛び散っている。
ジェ「優吾！優吾！！」
何度声を掛けても、優吾の反応は無い。
優吾の顔を触ると
俺はさらにパニックになった。
その頬はとても冷たくて、
血が通っているとは到底思えなかったからだ。
俺が焦っていると、
北斗と慎太郎、宇賀神達も
俺と優吾の周りに集まってきた。
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こあらっこ(プロフ) - さくらさん» さくらさんにまたコメントして頂き本当に感謝です！嬉しいです〜（泣）お待たせしてしまい申し訳ございません、近々アップ出来る様に頑張りますね！いつも楽しく読んで頂いてるとの事で本当に嬉しいです！ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2021年3月7日 15時) (
レス) id: e1db37f72a (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 楽しく読んでいます。忙しいと思いますが更新楽しみにしています。 (2021年3月7日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2021年2月25日 16時
