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ジェシーside
俺が稲葉にとどめの一撃を食らわせると、
稲葉は泡を吹いて気絶した。
そして俺が壊した１階の門を見ると、
そこには前より何倍も頼もしく見える
2人が立っていた。
慎太郎と北斗が
戻ってきてくれた…
そのことに感動して
ウルウルしていたのも束の間。
今度は優吾が明石の魔術で
氷の中に閉じ込められてしまった。
優吾は氷の中で
必死にもがいているけど、
身動きが取れないみたいで
魔術すら出せないようだ。
早く助けないと…！！
そう思うけど、何度切り付けても
1階と2階を隔てているガラスの床は
ビクともしない。
くそっ…！！なんでだ！？
俺がイライラしていると、
北斗と慎太郎の後ろに
またしても人影が見えた。
ジェ「あ…！」
＊ ＊ ＊
優吾side
俺の体は急速に冷えていき、
頭がガンガンして痛くなってきていた。
しかも、さっきから
眠くて仕方ない。
もう既に手足の感覚は無くて、
フワフワと宙に浮いているような気がする。
遠くでは、
ジェシーや北斗、慎太郎が
俺の名前を呼ぶ声がした。
でもそれも、
少しずつ遠くなっていく…
あぁ…俺、ヤバいかも…
そう思ってしまうと、
瞼が徐々に俺の視界を遮っていった。
＊＊＊
気が付くと、
真っ白な世界の中にいた。
Aの夢に入り込んだ時に
よく見る場所だ。
という事は、Aがいるかも？
そう思って少し歩いたところで、
俺は思わぬ人影を見つけて驚いた。
その人の背中からは綺麗な翼が生えていた。
優「海李…君…？」
俺が声を掛けたその人は、あの海で
“Aちゃんのこと、よろしくね”と言って
旅立ったはずだった。
海李君がゆっくりと振り返ると、
あの時と同じ笑顔で
俺の元に羽ばたいて来てくれた。
その動作の一つ一つがあまりにも綺麗で、
俺は口をポカーンと開けながら
海李君を見つめた。
そして海李君は、少し困ったような顔をしながら
「まだこっちに来ちゃダメだよ…」と言って
俺の手を強く握った。
優「え…？」
言っている意味がよく分からず、
俺が聞き返すと、
海李君はニコッと笑った。
海「よく、耳を澄ませてね…」
海李君はそう言うと、俺の肩を軽くポンと叩いた。
すると、目に見えない強い力に引っ張られるように、
俺は海李君からギュンっと引き離された。
優「海李君…！待って…！」
俺が叫ぶと、
海李君は「またね…」と言って手を振った。
するとまたしても、
俺の視界は暗くなっていった…
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こあらっこ(プロフ) - さくらさん» さくらさんにまたコメントして頂き本当に感謝です！嬉しいです〜（泣）お待たせしてしまい申し訳ございません、近々アップ出来る様に頑張りますね！いつも楽しく読んで頂いてるとの事で本当に嬉しいです！ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2021年3月7日 15時) (
レス) id: e1db37f72a (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 楽しく読んでいます。忙しいと思いますが更新楽しみにしています。 (2021年3月7日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2021年2月25日 16時
