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北斗side
ゴクン。
驚いた慎太郎は、
キノコを嚙みもせずに
そのまま飲み込んだ。
そして俺は攻撃されないように
慎太郎から離れた。
袴「やったか！？」
慎太郎はなおも逃げようとして
土から足を出そうともがいている。
東「効果無しか…？」
北「いや…」
俺がそう言うと同時に、
さっきまで暴れていた慎太郎が
急にピタッと動かなくなった。
そしてお腹を抱えながら
その場に座り込んだ。
北「慎太郎！？」
俺が近づくと、
慎太郎は額に冷や汗をかいていて、
苦しそうに顔を歪めていた。
あれ…量間違ったかな…
何でもかんでも口に入れようとする慎太郎は
そう簡単にお腹を壊したりしない。
俺は慌てて袋から水を取り出し、
慎太郎に飲ませた。
慎太郎はほとんど朦朧としている状態で、
抵抗もせずに水を飲んだ。
北「慎太郎！慎太郎…！」
俺は慎太郎の頬を軽く叩きながら、
何度も名前を呼んだ。
俺が焦ってると、
山賊が数人走って戻ってきた。
山「アニキ！
疾風の催眠を解く方法がいくつかあるらしくて、
そのうちの1つが分かりました！」
袴「何だって！？」
山「催眠に掛かった人の、
“合い言葉”を言うらしいです！」
北「慎太郎の合い言葉！？」
東「分かるか！？」
俺は慎太郎の上半身を抱き上げながら、
う〜ん…と考えた。
合い言葉ってことは、
慎太郎が大切にしてる言葉とか？？
大切なもの？？
北「お肉！動物！空手！サーフィン！」
俺は片っ端から
慎太郎の好きな物や
日頃口にしている言葉を言いまくった。
北「あ、分かった！STONES!」
慎「…」
北「違ぇのかよ！！」
俺は思わず慎太郎の頭を
ペシッと叩いた。
東「お、おい、大丈夫か…？」
宇賀神達はハラハラと俺達を見守っている。
そういえば…
宇賀神達が仲間になれって言いに来た時…
その時だけじゃなくて
今までに何度も何度も…
慎太郎が俺に言ってた言葉があった。
まさかとは思うけど…
俺はどんどん青白くなっていく慎太郎に向かって、
その言葉を思いっきり叫んだ。
北「―――――！！！」
＊ ＊ ＊
慎太郎side
俺は見えない壁の中で、お腹を抱えて
もがき苦しんでいた。
北斗め〜！何してくれてんだよ〜(泣)！
腹は痛いし眩暈がするし、
マジで辛い。
意識が遠のきそうになるのを必死で堪えていると、
“ある言葉”が聞こえてきた。
そしてその瞬間、
俺を囲んでいた見えない壁が
急にパリーン！と音を立てて崩れ落ちた。
慎「え…？」
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こあらっこ(プロフ) - さくらさん» さくらさんにまたコメントして頂き本当に感謝です！嬉しいです〜（泣）お待たせしてしまい申し訳ございません、近々アップ出来る様に頑張りますね！いつも楽しく読んで頂いてるとの事で本当に嬉しいです！ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2021年3月7日 15時) (
レス) id: e1db37f72a (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 楽しく読んでいます。忙しいと思いますが更新楽しみにしています。 (2021年3月7日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2021年2月25日 16時
