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優吾side
夜遅くに
ローガン城近くの森に着いた俺達は、
様子を探る為にバイクを置いて
森の入り口に身を隠した。
袴「ここからは全員武器を離すな。
何が襲ってくるか分からないからな」
山賊達「はい…！」
優「うん、しかも
魔物を操れるし…。
手品も得意だからね」
ジェ「全員離れないようにしよう…」
俺達は各々顔を見合わせて頷いた。
優「あ、そうだ。大我達に
城へ着いたことを知らせなきゃ」
袴「それなら、俺達のハトを
遣いに出せばいい」
俺はすぐに大我へ手紙を書いて、
袴塚のハトさんの足に縛り付けた。
優「お願いね…」
俺がそう言うと、
袴塚のハトさんは俺の指を甘噛みして
大我の城へと飛び立った。
袴「数人の山賊達には引き続き
情報屋にローガンや疾風の事を
探らせている。
そっちも何かわかれば
すぐに知らせてくるだろう」
優「うん、ありがとう…」
とりあえず、夜に森へ入るのは危険だから、
朝が明けるまで待機することになった。
見張りを立てて順番に仮眠を取り、
大我達からの返事を待つ。
袴塚から「お前達も寝ろ」と言われて
地べたに横にはなったけど、
俺もジェシーも眠れずにいた。
ジェ「優吾…起きてる？」
優「うん…」
俺達は満点の星空を見上げながら、
小さな声で話した。
ジェ「優吾…俺さ…
俺…後悔してたんだ。
こんなことになるなら、あの時…
疾風が慎太郎とAを連れ去った時、
慎太郎を傷つけてでも
剣を使えば良かったって…。
そうすれば、Aにも
怖い思いさせなかったかもしれないって。
だから…次は…
慎太郎にも剣を使うから。
目を覚まさせるためなら、
俺…慎太郎と戦うから」
ジェシーは静かに、
でも意志の通った声で言った。
優「…それ、俺も考えてた。
多分、“お互い無傷で”なんて
甘い考えじゃ戦えないよな…。
困ったことに慎太郎
めっちゃ強いし…(笑)」
ジェ「うん、本当に…(笑)
一番の強敵だよな…」
優「…ここまで来たら、
何が何でも全員で家に帰ることを目標にしよう。
その為だったら、何だってする…！」
ジェ「うん…俺も…！」
俺とジェシーはお互い顔を見合わせて、
久しぶりにDAPをした。
(皆を起こさないように静かにね…笑)
“俺達は最強だ！”って
心の中で唱えながら。
袴「…」
そんな俺達の会話を、
袴塚が聞いていたとは知らずに、
俺達はいつの間にか
眠りの中に落ちていった。
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こあらっこ(プロフ) - さくらさん» さくらさんにまたコメントして頂き本当に感謝です！嬉しいです〜（泣）お待たせしてしまい申し訳ございません、近々アップ出来る様に頑張りますね！いつも楽しく読んで頂いてるとの事で本当に嬉しいです！ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2021年3月7日 15時) (
レス) id: e1db37f72a (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 楽しく読んでいます。忙しいと思いますが更新楽しみにしています。 (2021年3月7日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2021年2月25日 16時
