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優吾side
その心配事は、その日の夜も起きた。
実は最近、眠くて仕方がなく、
晩ご飯を食べ終わると
すぐ自分の部屋に行っていた。
皆に心配は掛けたくなかったから、
お爺ちゃんキャラとして扱われていたのは
良かったかもしれない。
俺は部屋に入って早々、
倒れるようにベッドへ入り、
すぐに夢の中へと引っ張られていった。
＊＊＊
気付くと、そこは真っ暗な
広い部屋の中だった。
そして俺はすぐにその場所が、
俺とジェシーの故郷にある
“道場”の中だと気付いた。
ジェシーの家の裏にあるその道場で、
俺達は父さんや村の人達に
武道や魔術を教わってきたんだ。
でも、見覚えのあるその道場はなぜか真っ暗で、
しかもその真ん中には
高度な魔法陣が描かれている。
こんな難しい魔法陣を描ける人物はただ1人…。
すると、魔法陣が光り出し、
その中央に人の姿が浮かび上がった。
優「父さん…！！」
久々に見た父さんは酷く痩せこけていて、
目を瞑ったまま
ブツブツと何かを唱えている。
優「父さん！？何かあったの！？
父さんっ…！！」
俺が近づこうとすると、
途端に体が動かなくなる。
そしてまた何かに引っ張られるように
目の前が暗くなっていった。
優「くそっ！父さん！父さんっ！！」
いくら叫んでも、
父さんは俺には気付かなかった。
＊＊＊
こうして目が覚めるともう朝で、
全く眠れた気がしないまま、
俺はベッドに起き上がる。
この家に戻ってきてから、
毎日これの繰り返しだった。
これは何かの暗示なの…？
俺は毎朝、水魔術を使って父さんに手紙を出し、
水桶を見ては
返ってこない返事に落胆した。
俺は「はぁ…」とため息を付きながら、
着替えを済ませて部屋を出る。
リビングに行くと、北斗が
既に朝食を並べてくれていた。
優「おはよ、いい匂いだね」
北「おはよ…」
北斗は挨拶を言い終わる前に、
俺の顔をじぃ〜っと見てきた。
優「…な、何？」
そして北斗はため息をついた後、
箸を並べながら少しぶっきら棒に言った。
北「…寝不足なら
よく眠れる漢方とかあるから、
必要なら言って」
優「へ…？」
…な、なんでバレてんの！？
でもよく見ると、
北斗の耳が少し赤くなっている。
優「…ありがとね、北斗」
俺が笑顔で言うと、
北斗はまたため息をついて言った。
北「ジェシーにバレる前に
顔洗ってきたら？」
優「それもそうね…」
俺は北斗の忠告通り、
急いで洗面所へ向かった。
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こあらっこ(プロフ) - 祐莉さん» 過去のコメントを見つけるのも速い（笑）！さすが祐莉さん！いつも温かいコメントありがとうございます。頑張ります！祐莉さんもお身体にお気を付けてお過ごしください！ (2021年9月9日 8時) (
レス) id: b57f8e4ed6 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 返信ありがとうございます。4にてコメント発見しました！(年齢・あるメンバー)何となく今後の展開のヒント分かりました！今後も応援してます！身体に気をつけて！ (2021年9月8日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
こあらっこ(プロフ) - 祐莉さん» さらに、以前祐莉さんから頂いたコメントへ返信した中に、今後のヒントがあるかも・・？です！これからも祐莉さんに楽しんでいただけるように頑張りますね！引き続きよろしくお願いします！ (2021年9月8日 0時) (レス) id: 36aa9b4b33 (このIDを非表示/違反報告)
こあらっこ(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます！しかも、めちゃくちゃ読み込んで頂いてて嬉しいです・・。さらに鋭い考察にもドキッとしております(笑)私より詳しいかも・・・(笑)ぜひ今後も色々と考察して頂けたら作者冥利につきます！ (2021年9月8日 0時) (レス) id: 36aa9b4b33 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 今後エルさんが他の3人や主人公ちゃんに会うのか？の展開も含め、今後も応援してます！ (2021年9月7日 21時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2021年9月3日 8時
