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優吾side
吹き抜けのロビーの端にある階段を登り、
役所の3階に行くと、
「ハンター課」と書いている場所があった。
その前には既に
数名並んでいたが、全員
筋肉隆々のムッキムキの人達ばかり…
ジェ「おぉ…なんか『まさにハンター』って感じ？」
優「…だな。」
俺たちも並んで手続きを待つ。
その間にも列が増えていき、
とうとう案内係がやってきて
列の整理を始めた。
案内係「はい、ハンター登録の人はこっち、
換金の人はこっちに並んでくださ〜い」
案内係がそう言うと、
ほとんどの人達が換金の列に並んだので、
ハンター登録は俺たちが1番目になった。
すると、換金の列に並んだ
ボディービルダーのような男の人が
俺たちを見てニヤニヤとしていた。
男１「おい見ろよ！あんなひょろ長い奴らが
ハンターになろうって思ってるみたいだぜ！」
男２「むしろ魔物のエサになるんじゃねぇの！？」
男３「おいおい、しかもお嬢ちゃんまでハンターになるのかな？
ここは“おままごと”する場所じゃないんでちゅよ〜？」
そう言うと、そこにいた男の人達が
全員笑いだした。
俺とジェシーは怒りに震えたが、
戦っても意味が無いと思い、
冷静に「行こう」と言ってハンター課の中に入った。
Aも口が少しムッとしていて、
少なからず怒っているらしかった。
俺はその姿が可愛くて
思わず笑ってしまう。
優「ふふっ怒ってる？」
A「…だって…二人は強いのに…」
まだ口をムッとさせているAを見て、
俺とジェシーは顔を合わせて笑った。
ジェ「俺たちのために怒ってくれてありがとね」
優「いっぱい稼いで、あいつらを
ギャフンと言わせるわ！」
A「うん…！」
ソファに座ってて、とAに言って
俺たちは手続きの書類をもらった。
名前や住所、主に何で戦うのかを記入すれば、
すぐに登録できるらしい。
俺は魔術、ジェシーは剣と書いて、
窓口の人に書類を渡す。
優「あの、魔物の痕跡って
もう今日から換金してもらえるんですか？」
窓口「いえ、今日は登録したばかりなので、
換金できるのは明日からになります。
明日もう一度来て頂いて、
隣の換金窓口に並んでください」
そう窓口の人に教えてもらい、
今日のところは換金を諦めて
明日また来ることにした。
ジェ「くっそ〜もっと早く
ハンターの事を知ってたら
お寿司食べられたのに〜！」
優「換金できても節約生活は続けるからな」
ジェ「そんな〜！？」
優「あれ、Aがいない…」
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2020年6月30日 22時
