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優吾side
俺はAが歌い終わって初めて、
涙を流していた事に気付いた。
誰かの歌を聴いて
泣いた事は今までだってあるし、
なんならジェシーの歌は本当に上手いから、
感動してウルウルした事だってある。
(本人には内緒だけど)
でもAの歌は
それとはまた違っていた。
俺たちの記憶や細胞の中の
奥底を優しく揺らされるような…
切なさや儚さに寄り添ってくれるような
感動を通り越した何かが、
勝手に涙を流させたような感覚だった。
優「君は…ヒーラーなんだね…」
ジェ「ヒーラー？」
優「父さんから聞いたことがある。
『治癒魔術』を使える人の事だよ。
初めて見たけど…
ってか、俺の指も治ってる！」
どうやら、さっきキューに噛まれた俺の指も、
ついでに治ったようだ。
A「うん…そう…
私達一族は代々ヒーラーなの。
でも、私はまだ
全ての傷を治せるわけじゃないから…
ジェシーの傷が
治せて本当に良かった…」
そう言うと、Aはいきなり
ボロボロと涙を流して泣き始めた。
ジェ「えぇ！？どこか痛いの！？」
優「ど、どうしよう！？
ご飯でも食べる！？」
我ながらトンチンカンな提案だとは思いつつも、
他にどうすれば良いか分からず
俺とジェシーはオロオロするばかりだった。
すると、オキノさんが
救急箱を持ってパタパタと戻ってきた。
オキノ「大丈夫かい？
なんならお医者さんでも…」
そう言いかけたオキノさんは
泣いているAを見て
驚いた顔をした。
そしてオロオロしてる俺たちを見て
オキノさんは一つの結論に達したようだった。
オキノ「あんた達〜！！
女の子を泣かせたね〜〜！？(怒)」
優「違う！違います！
俺たちが泣かせたんじゃありません！」
オキノ「じゃぁなんで泣いてるんだい！」
ジェ「それはその〜…何で？」
優「お前は黙ってろ！
お腹すいたのかな！？
あ、いや…喉が渇いたとか！？」
俺達はアワアワと弁明するも、
ご覧の通り弁明になっておらず…
もはやオキノさんは
般若のような顔になっていた…
オキノ「あんた達…！
今日は夕飯抜きだよ！！」
優「そんな〜〜〜！？」
ジェ「NO〜〜〜！！」
その後、泣き止んだAが
オキノさんに事情を説明してわかってもらうまで、
俺達は夕飯のお預けをくらったのだった…。
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こあらっこ(プロフ) - さくらさん» ご返信ありがとうございました。こちらこそ、わかりずらい文章で申し訳ございません。12章にもコメント頂き、ありがとうございました！引き続きよろしくお願い致します！ (2021年10月27日 16時) (
レス) id: b57f8e4ed6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 回答ありがとうございます。すいません。勘違いしてました。 (2021年10月27日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
こあらっこ(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！そしてわかりずらくてスミマセン…。これは、いつも20体相手にしてるんだから10人なんて楽勝だという事を言いたかったんです…。文章力無くてスミマセン…。 (2021年10月26日 20時) (レス) id: 36aa9b4b33 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも俺の魔術で創った人型(ひとがた)２０体相手に→10体だと思います。 (2021年10月26日 20時) (レス) @page9 id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2020年3月8日 18時
