金色との出会い１ ページ44
Aside
私の目の前には
跪いて優しく微笑む二人の男の人…
一人はさっき私を助けてくれて
笑うとくしゃっとした笑顔になる
優しそうな人だった。
案の定、優しそうな声とトーンで
「腕大丈夫？他に怪我はない？」と聞いてきた。
もう一人は赤髪の大柄な人で、
私に大きな手を差し出しながら
「立てるかな？」と聞いてきた。
２人の顔を見ていたら、初対面なのに
なぜかさっきまでの恐怖が薄れていくのを感じた。
こういうの、昔本で読んだことがある。
２人がその本に出てきた「騎士」みたいでドキドキした。
恐る恐る赤髪の人の手を取り、
私もフードを取って２人に顔を見せる。
すると、２人とも驚いたように
顔を見合わせた。
何に驚いたのかは分からなかったけど、
とにかくお礼を言おうと思った。
A「あの、助けて頂いて…
その…ありがとうございました」
私がモゴモゴとそう言うと、
「赤髪さん」が焦ったように早口で話し始めた。
ジェ「あ、あの、腕見せて？
強く掴まれてたから痛かったでしょ？
女の子に乱暴なことしちゃダメだよね〜」
そう言われて初めて、
自分が「赤髪さん」の手を掴んだままなのに気付いた。
急に恥ずかしくなって
パッと手を放し、私も慌てて早口になった。
A「あ、いえ、大丈夫です！
これくらいすぐ治せるので…」
優「治せる…？」
A「あ、いえ、あの、
そこまで痛くないので…」
私はどこまでこの人たちを信用していいのかわからず、
とりあえず魔術の事は隠すことにした。
優「そういえば、自己紹介がまだだったよね。
俺は優吾。神官見習いの魔術師だよ。
よろしくね」
そう言って、「優吾」という人は
キラキラの笑顔で私に手を差し出してきた。
私はその手を取って握手をする。
その瞬間、「あれ…？」と思うことがあった。
同じ魔術師同士だからだろうか…。
私は「優吾」の手をマジマジと見てしまった。
私との握手を終えると、
「優吾」はそっと手を放してにっこりと笑いかけてくる。
ジェ「俺はジェシー。
見てたらわかるかもだけど、いちお剣士だよ。
ジェスちゃんって呼んでね！」
A「ジェス…ちゃん…？」
優「あぁ、こいつ
しょっちゅうボケるから、あまり気にしないでね！」
ジェ「なぁんでよぉ〜！
無視しないでね〜！」
そのやり取りが面白くて
思わずクスッと笑ってしまう。
A「私はAです。
よろしくお願いします」
そのまま笑顔で
「ジェシー」という人とももう一度握手する。
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こあらっこ(プロフ) - さくらさん» ご返信ありがとうございました。こちらこそ、わかりずらい文章で申し訳ございません。12章にもコメント頂き、ありがとうございました！引き続きよろしくお願い致します！ (2021年10月27日 16時) (
レス) id: b57f8e4ed6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 回答ありがとうございます。すいません。勘違いしてました。 (2021年10月27日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
こあらっこ(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！そしてわかりずらくてスミマセン…。これは、いつも20体相手にしてるんだから10人なんて楽勝だという事を言いたかったんです…。文章力無くてスミマセン…。 (2021年10月26日 20時) (レス) id: 36aa9b4b33 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも俺の魔術で創った人型(ひとがた)２０体相手に→10体だと思います。 (2021年10月26日 20時) (レス) @page9 id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2020年3月8日 18時
