８ ページ21
優吾side
朝、俺は昨日と同じ夢を見て
目が覚めた。
やっぱり六角星のネックレスが見えたところで
夢は終わってしまう。
俺の力がまだまだ足りないという事だ。
でも父さんが言う通り、
これから力がつけば
もっと分かることもあるはずだ。
俺は左手首についている羅針盤を見ながら
昨日より明るい気持ちで
ベッドから起き上がった。
服を着替え終わり、
もう一度荷物の確認をしていると
いつも通りの声が聞こえてきた。
ジェ「ユ〜ゴ〜！！おはよう〜！！」
いつも通りベランダから入ってきたジェシーは
そう言って後ろから俺に抱きついてくる。
優「だ〜か〜ら！うるっさいんだよ、お前は！
最後の最後までいつも通りだな！」
そう言ってジェシーの顔を見ると
今日はニコニコと元気そうで
晴れやかな顔をしていた。
やっぱりこいつは
うるさくないとな…
ジェシーの元気な顔を見て
一番安心してるのは俺かもしれない。
そんなやり取りをしていると、
兄さんが笑いながら「おはよう」と言ってドアを開けた。
ジェ「雅紀兄さん、昨日はありがとうございました！」
優「お前、そういうとこはちゃんとしてるよな…」
雅紀「ほんと、お前らのそのやり取りが聞けなくなるのは寂しいな(笑)
朝ごはんができてるぞ。準備が出来たら下においで」
俺らは「は〜い」と返事をして急いで支度した。
朝ごはんを食べ終えて、食器を片づける。
ついに出発の時が来た。
靴ひもをきつく結んで、
俺とジェシーは玄関を出た。
今日は雲一つない快晴だった。
後ろからは家族皆が見送りながら
一人ずつ声を掛けてくれた。
昨日のこともあり、
少し照れくさかった。
雅紀「頑張れよ。
帰ってくるのを待ってるから」
兄さんは俺とジェシーを抱きしめた。
佳乃「優吾、くれぐれも体に気をつけてね。
ジェシー君、優吾をよろしくね」
そう言うと、母さんは
２人分のお弁当を手渡してくれた。
紀之「2人とも、頼んだぞ」
父さんは俺たちの目を見て力強く言った。
ジェシーの両親にも挨拶をして
村人全員に見送られながら
俺たちは家を出た。
(ジェシーは最後の一人が見えなくなるまで
ぶんぶん手を振っていた)
俺は何気なく、左手首に付けた羅針盤を見た。
羅針盤はある一方向に向かって
光を指している。
絶対にやり遂げてみせる…！
俺たちは２人で進むんだ。
さぁ、新しい世界へ…！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こあらっこ(プロフ) - さくらさん» ご返信ありがとうございました。こちらこそ、わかりずらい文章で申し訳ございません。12章にもコメント頂き、ありがとうございました！引き続きよろしくお願い致します！ (2021年10月27日 16時) (
レス) id: b57f8e4ed6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 回答ありがとうございます。すいません。勘違いしてました。 (2021年10月27日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
こあらっこ(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！そしてわかりずらくてスミマセン…。これは、いつも20体相手にしてるんだから10人なんて楽勝だという事を言いたかったんです…。文章力無くてスミマセン…。 (2021年10月26日 20時) (レス) id: 36aa9b4b33 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも俺の魔術で創った人型(ひとがた)２０体相手に→10体だと思います。 (2021年10月26日 20時) (レス) @page9 id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こあらっこ | 作成日時：2020年3月8日 18時
