２ ページ15
優吾side
紀之「私もお前と同じ夢を見たはずだと思うが、
ジェシーにもわかるように説明しておくれ」
ジェシーはきょとんとした顔で
俺の方を見た。
そうだ、まだ話してなかった。
俺は目を閉じ、夢の内容を思い出しながら話し始めた。
優「あれは・・たぶん１０年前に
父さんたちが闇の使者と戦った時のことだと思う…
黒いマントを被った奴らと
神官や魔術師たちが戦ってた…
一度は世界が真っ暗になるんだけど、
一つの光が地面から空に向かって伸びて…
そこから世界が眩しいくらいの光に包まれたんだ。
すると黒いマントの奴らが消えて
世界に光が戻った…
そしてさっきは一つだった光が
６つに分かれて…
６色の石に宿った…？
その６つの石は弾けるようにバラバラになって
世界中に散って行った。
そして最後に残ったのは…
金色の…
六角星っていうのかな？
その形をしたネックレス？
なんだろう…」
ここまで来て、記憶が途切れた。
そして俺はゆっくりと目を開けた。
目の前には不思議そうな顔をしているジェシーと、
満足そうな顔をしている父さんが俺を見ていた。
紀之「お前も20歳になって
そこまで夢が見られるようになったか。
優吾が説明した通りだ。
６つの石はバラバラになり世界中に散らばった。
その石は形を変え、「６人の勇者たち」が現れることを待っていた。
さらに、金色のネックレスは
代々ある魔術師の一族が持っているはずだ。
優吾の夢はそこまでだったが、
すでに６つの石は
それぞれの持ち主を決めたようだ。
そのうちの２つは、今ここにある」
そう言って父さんは懐から金色の短剣と
同じく金色の腕時計のようなものを取り出した。
紀之「短剣はジェシーに、
羅針盤は優吾に託そう」
そういって父さんは短剣をジェシーに、
腕時計のようなもの(父さんは羅針盤って言ってたけど)を
俺に手渡した。
俺が受け取った羅針盤をよく見ると
方位磁石が付いていて、
腕時計のように手首に付けることができた。
そして、針の真ん中には黄色の石が付いていた。
優「これが…その６色の石の一つ？」
紀之「そうだ。それは普段、羅針盤としても使えるが、
戦いの時には『盾』となる」
優「盾！？」
紀之「そうだ、便利だろう？笑
お前は攻撃よりも、誰かや何かを守るための術が得意だ。
盾はお前の心や魔術次第で
何でも守ることができる。
お前に相応しいと思うよ」
俺は羅針盤をマジマジと見た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こあらっこ(プロフ) - さくらさん» ご返信ありがとうございました。こちらこそ、わかりずらい文章で申し訳ございません。12章にもコメント頂き、ありがとうございました！引き続きよろしくお願い致します！ (2021年10月27日 16時) (
レス) id: b57f8e4ed6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 回答ありがとうございます。すいません。勘違いしてました。 (2021年10月27日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
こあらっこ(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！そしてわかりずらくてスミマセン…。これは、いつも20体相手にしてるんだから10人なんて楽勝だという事を言いたかったんです…。文章力無くてスミマセン…。 (2021年10月26日 20時) (レス) id: 36aa9b4b33 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも俺の魔術で創った人型(ひとがた)２０体相手に→10体だと思います。 (2021年10月26日 20時) (レス) @page9 id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こあらっこ | 作成日時：2020年3月8日 18時
