旅立ちのとき１ ページ14
優吾side
俺たちは子供みたいに
わんわん泣きながら抱き合っていた。
でもそれくらい嬉しかったんだ
俺たちが２年もの間、目標としてきたことだから…。
その様子を見ていた父さんは、
俺たちのことを優しく包み込むように抱き寄せた。
紀之「本当によくやった…
お前たちは我々の考えていた何倍も早く、そして強く成長した。
それは他でもない、
お前たちの血の滲むような努力があったからこそだ。
私も他の皆も、お前たちに早く成長してほしくて
焦って指導していた。
辛いこともあっただろう…
お前たちが２人で泣いていたことも知っている。
自分たちの部屋で夜中まで練習していたことも知っている。
それでも弱音を一切吐かずに
素直に吸収していった…
私はそんなお前たちが誇らしいよ。
お前たちだからこそ、
私たちの未来を託そうと思えたんだ…
胸を張って行っておいで」
父さん…俺たちがこそこそと練習したり
２人で慰めあってたこと
知ってたんだ…
そんなこと言われたら
涙のダムが決壊してしまう…
ジェシーは「うぅ」と嗚咽を漏らし始めた。
紀之「さぁ、そろそろ泣くのは終わりだ。
まだお前たちに話さなければいけないことがある」
父さんはそっと俺たちから離れて
胡坐で座りなおした。
俺たちもそれに倣って
腕で涙を拭きながら正座で座る。
紀之「まずはもう既に起こっていることを話しておきたい。
私の予知夢の通り、半年前から太陽が欠け始めてしまったのは
お前たちもわかっているだろう」
今朝ベランダから見た太陽が
まさにそうだった。
２年前に父さんが見た夢と同じく、
太陽は左上が少しずつ欠けるようになっていった。
紀之「間違いなく闇の使者たちが動き始めている。
一刻も早く奴らを打ち破る方法を見つけなければいけない」
優「え、でも１０年前に父さんたちが闇の使者を倒したんですよね？
なら、今回も同じ方法ではダメなのですか？」
紀之「うむ・・前回は闇を打ち破ることはできたが、
奴らを根絶やしにはできなかった…
だからまた、こうして太陽が欠け始めている。
今度こそ、奴らを滅ぼしたいのだよ」
俺とジェシーは
理解したことを示すように頷いた。
紀之「それに、優吾は既にその一部を見ているはずだ。
今朝、お前も夢を見ただろう？」
そう言われて、
すっかり忘れていた今朝の夢のことを思い出した。
今までもよく予知夢は見ていたが、
今朝の夢は初めて見る夢だった…
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こあらっこ(プロフ) - さくらさん» ご返信ありがとうございました。こちらこそ、わかりずらい文章で申し訳ございません。12章にもコメント頂き、ありがとうございました！引き続きよろしくお願い致します！ (2021年10月27日 16時) (
レス) id: b57f8e4ed6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 回答ありがとうございます。すいません。勘違いしてました。 (2021年10月27日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
こあらっこ(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！そしてわかりずらくてスミマセン…。これは、いつも20体相手にしてるんだから10人なんて楽勝だという事を言いたかったんです…。文章力無くてスミマセン…。 (2021年10月26日 20時) (レス) id: 36aa9b4b33 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも俺の魔術で創った人型(ひとがた)２０体相手に→10体だと思います。 (2021年10月26日 20時) (レス) @page9 id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2020年3月8日 18時
