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優吾side
そしてついに父さんが
静かに口を開いた。
紀之「まずは二人に問いたい。
今審査して自分自身の結果はどうだった？
この村から出られると思うか？」
良いとも悪いとも言えない口調だったので、
またしても俺たちは顔を見合わせた。
ジェ「俺は…
俺はダメでした。
課題はクリア出来ましたが、
残り３人になったとき、
自分では無意識に油断していたと思います。
後ろからの攻撃に気づくのが遅れました」
父さんは何も言わずに軽く頷くと
俺のほうに目を向けた。
優「俺は…
術も描けているし、
練習の成果は１００パーセント出せました」
紀之「うむ…そうだな…」
この返答が
合否に関わってくるのだろうか…
父さんは何かを決めたように
すっと目を見据え
俺たち二人を交互に見つめた。
紀之「２人とも、よく聞きなさい。
まずはジェシー」
ジェ「はい！」
紀之「課題をクリアしたこと、
見事だったぞ・・
文句なく、お前は村で一番強くなった。
自信を持っていい」
その言葉に、俺もジェシーも笑顔になった。
紀之「ただその反面、
詰めが甘い時がある。
いつもの練習なら１０人相手でも
簡単に倒しただろう。
でも『いざ』というとき、
自分でも無自覚のまま油断してしまう…
これが命がけの本当の戦いの時であれば、
お前は死なないまでも大怪我を負うことだってある」
ジェ「はい…」
喜んだのもつかの間、
ジェシーは悔しそうな表情をして俯いた。
紀之「そう悲しむな。
お前には、そういう『弱さ』があるということと、
そしてその弱さに自ら気づくことのできる
『素晴らしい感性』があることを
しっかりと覚えておきなさい」
父さんは若干表情を和らげて
ジェシーに語りかけた。
ジェ「はい…」
ジェシーはこれが合格なのか不合格なのか
判断できなかったようで弱い返事をした。
そして父さんは
ゆっくりと顔を俺に向けた。
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こあらっこ(プロフ) - さくらさん» ご返信ありがとうございました。こちらこそ、わかりずらい文章で申し訳ございません。12章にもコメント頂き、ありがとうございました！引き続きよろしくお願い致します！ (2021年10月27日 16時) (
レス) id: b57f8e4ed6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 回答ありがとうございます。すいません。勘違いしてました。 (2021年10月27日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
こあらっこ(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！そしてわかりずらくてスミマセン…。これは、いつも20体相手にしてるんだから10人なんて楽勝だという事を言いたかったんです…。文章力無くてスミマセン…。 (2021年10月26日 20時) (レス) id: 36aa9b4b33 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いつも俺の魔術で創った人型(ひとがた)２０体相手に→10体だと思います。 (2021年10月26日 20時) (レス) @page9 id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2020年3月8日 18時
