あいつがあいつであるように… (ページ1)

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はじめましてページ1

自分side

　「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」

　(痛い…苦しい…息ができない．．．)

　「おい！大丈夫か？おぃ…」

私はそこら辺にいる中学２年生だ。ハンドボールをやっている。

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井「Aちゃんの担当医をすることになりました。井ノ原快彦です。調子はどう？」

　「別に・・・」

井「そっか。困ったことがあったら何でも言ってね！何か聞きたいことはあるかな？」

　「スマホって使えますか？」

井「電話以外だったら使っていいよ！もしね電話したい場合は病室出てからしてね。」

　「分かりました。」

井「緊張してるかな？もし敬語堅苦しかったらため口でもいいよ。先生Aちゃんのこといっぱい知りたいんだ！だからAって呼んでもいいかな？」

　「いいよ。」

井「ありがとう。先生のこともあだ名とかで呼んでくれていいよ！」

　「…じゃあよしくん？」

井「おっいいじゃん笑これからよろしくね！」

井「じゃあちょっとここからはまじめな話ね。Aは心臓の病気にかかってる。何か激しい運動をしたときに異変を感じなかったかな？」

　「…運動したときとかに動悸がした。」

井「それ誰かに相談したりしたかな？」

　「休憩したらすぐなおるし、たいしたことないって思ってたからしてない。」

井「そっか、そっか。あの、言いずらいんだけど落ち着いて聞いてね。Aはこれから激しい運動ができなくなる。」

　「…え？」

井「ショックかもしれないけど、ハンドボールもできなくなる。」

　「……」

なんで？なんで私が？小学校、中学校でつづけてきたハンドボールをやめなくちゃいけないの？これまでつらい練習を乗り越えられたのは、全部全国優勝したいっていう目標があったからなのに。。。
運動ができなくなる？昨日まであんなに動けてたのに。うそでしょ？

井「A、大丈夫？辛いよな？ショックだよな？」

　「ほんとに言ってるの？」

井「うん…」

　「そっかぁ…そっか。笑」

井「A？」

　「私ハンドできなくなっちゃうんだね？こんなに元気なのに。(涙)」

井「A。。。」