【忍たま】色恋にうつつを抜かせ【短編集】 続

できること 2 ｰ不破雷蔵ｰ リクエスト作品 ページ6

鉢「どう思う」

尾「何が？」

鉢「最近の雷蔵」

久「あぁ･･･やけに一年生の子の事 気にかけてるよね」

鉢「見てて癒されるんだよ･･･本当に」

竹「うわっでた、雷蔵ガチ勢」

鉢「うるさい」

そんな会話のことを露知らず･･･僕はAと2人で話をしていた。
授業が分からないとか、実技でここが特に難しかったとか･･･日常的なことばかり。

「あ、そうそう！これお返ししますね！」

不「貸してた本だね、もう読み終わったんだ」

「はい！読んでてすごく面白かったからあっという間に！」

不「ならよかった」

「いつも本とかお菓子とかなんか色々してもらってて、いいんですか？」

不「いいんだよ、僕がやりたいだけだから」

「ならいいんですけど･･･なんか私に出来る事ありますか？」

不「できること？･･･うーん、あまりない･･･かな？」

「うっ」

不「いや違くて！Aと一緒にいられるだけで満足だからさ、別に何も出来ないとかじゃないから！」

そう言うと少し複雑な顔をしながらも満足気に笑う。
この話してる時間が僕にとっては一番楽しいし、最近の楽しみなのだ。

鉢「ほら見てみてろ･･･」

尾「いいな、俺も団子食べたい」

久「豆腐のが食べたい」

鉢「お前らそこじゃないだろ、見ろあの癒し空間を･･･泣けてくる」

竹「はいはい･･･」

尾「おーい、雷蔵！」

鉢「癒しの空間をぶち壊すなァ！！」

不「あれ、みんな･･･どうしたの？」

尾「何話してんのかなーってさ、ついでに俺にも団子ちょうだい」

三郎たちは何故か笑顔で話しかけてくる
なんだろ･･･ど、どういう心境なんだろうか･･･。

まあいっか。

不「うん、みんなで食べようよ」

「暇なんですね」

鉢「俺は癒しを見てただけなのに･･･こいつのせいだァ！！」

尾「団子うまっ！！」

久「最近2人よくいるよね」

「はい！不破先輩に色々教えて貰ってて！」

竹「なんか兄妹みたいだな！」

兄妹･･･か。
確かにAが妹ならすごく楽しいかも。
みんなが座ればがなく、Aを僕の膝の上に乗せる。

妹･･･。

不「そうだね、僕ら兄弟みたいなものか」

「ですね、私も不破先輩ならお兄ちゃんに欲しいです！」

不「そう思ってくれてるなら嬉しい」

竹「(雷蔵すごい嬉しそうだな･･･)」

鉢「(癒しだ･･･)」

尾「おかわり！」

久「食べすぎだよ」

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