そのままの君で 3 ー善法寺伊作ー リクエスト作品 ページ16
「ぜ、善法寺先輩っ!?」
善「僕はAの笑った顔だけが見たいんだ、落ち込んだり疲れてる顔はあんまり見たくないから・・・僕のわがまま聞いてよ」
『この子なら・・・まあ、一反もありゃあ足りるんじゃないかね』
善「じゃあお願いします」
『着物仕立てんなら、うちでやってやろうか?』
善「本当ですか?お願いします!」
「で、でも・・・」
『嬢ちゃん、こっちで採寸するから来てくれや』
「先輩・・・」
善「僕が着物きてるAを見たいだけだから、行っておいで」
Aは少し笑ってから奥に入っていく。
確かに健康的になるのって大事だと思う・・・けど、今は好きな物食べて笑ってるAを見たい。
僕もとことん甘いな・・・。
しばらく時間が経ってから奥から出てくる。
どうやら採寸が終わり、作り終えるのは次の休みの日くらいらしい。
帰り道、僕達は無言だった。
「・・・あの、なんであそこまで」
善「僕が笑った顔見たいって思っただけだよ、ダイエットして努力するのってすごい事だし、大事だと思うよ。
けど僕はね、痩せる前の君の柔らかい笑顔が好きなんだ」
「先輩・・・」
善「それに痩せちゃって倒れでもしたら大変だろ?忍術学園は体を動かす授業も沢山あるだから、これから嫌って思うくらい綺麗に痩せられるよ」
「はい・・・頑張ります!」
善「今度 あの着物が仕立て終わったらお団子屋さんに行こうね」
「お団子・・・!」
一気に明るい笑顔を作るA。
やっぱり笑った顔が一番可愛い。
それに食べてる時の幸せそうな顔を見てるとこっちまで笑顔になれる。
善「さっ!早く帰って留三郎ところ行こう!」
「なんで食満先輩・・・?」
善「留三郎ってばこの間 逃げられてから落ち込んでるからさ、会って話してあげようよ」
「はい!」
満面の笑みのAと手を繋いで帰る。
女の子だから悩むことなんて沢山あるよな・・・。
可愛くなりたいとか、好きな人がいるとか、今回みたいに痩せたいとか・・・。
痩せなくても充分可愛いのにな・・・。
学園に着き、すぐさま留三郎のところに行く。
「先輩!」
留「A!なんだ、元気になったのか!」
「はい、色々あって・・・」
留「そうかそうか、よかった!俺の事、嫌いになったんじゃないよな」
「え?全然!大好きです!」
留「いい返事だな・・・よし!今から部屋で団子食うか!」
善「留三郎ってば・・・まあAが笑ってるならいっか」
好きだから 1 ー平滝夜叉丸ー リクエスト作品→←そのままの君で 2 ー善法寺伊作ー リクエスト作品
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ユリリン(プロフ) - おはようございます。他にもたくさん作品連載されていて忙しいようですね。こちらの作品は更新されないという事でよろしいですか? (7月22日 7時) (レス) id: 6ebc36a5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - お久しぶりです。お元気ですか?お忙しいかもしれませんが更新していただけないでしょうか?返信いただきたいです。 (7月6日 10時) (レス) id: 6ebc36a5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - こんにちは。もしコメントに気づいていただけたら返信いただきたいです。お忙しいかと思いますがよろしくお願いします。 (6月7日 13時) (レス) id: 6ebc36a5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - こんにちは!お久しぶりです。お元気ですか?こちらの作品は更新されないのですか?お忙しいかもしれませんが返信お願いします。 (6月6日 11時) (レス) id: 6ebc36a5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - おはようございます。お元気ですか?お忙しいかもしれませんが更新していただけないでしょうか?忙しい等更新厳しいなら返信いただきたいです。 (5月28日 8時) (レス) id: 6ebc36a5f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルンバ故障中 | 作成日時:2022年12月24日 16時