【忍たま】色恋にうつつを抜かせ【短編集】 続

天邪鬼 2 ｰ加藤団蔵ｰ リクエスト作品 ページ4

加「よーし･･･終わったァ」

言われた通りに掃除を終えて、休憩をする。
A･･･これでちょっとは優しくなってくれるかな？

加「よし！Aに報告しに行こうかな！」

きついことを言ってくるけど、すごく優しいってことは理解してる。
俺の部屋はくノ一は入りたがらないけど、Aは掃除を手伝ってくれるし 宿題も教えてくれる。

あたりはきついけど、気にかけてくれてるって知っている。

加「あ、いた！Aー！」

「！？」

加「あっちょっと！？なんで逃げるのさ！！」

逃げるAを追いかけて腕を掴む
その瞬間に落とし穴に2人で落ちてしまう。

これ･･･もしかして綾部先輩･･･？

綾「おやまぁ･･･すっぽり収まってるねぇ」

加「だ、出してください･･･」

綾「それはまだダメ、Aと2人で少し話してからね」

加「えぇ･･･？」

綾「ね、お互いに素直におしゃべりするといいよ。僕は少し離れて穴掘ってるから」

加「あ、綾部先輩ィ！？話って･･･どうすれば･･･あ、そうだ A！」

「な、何･･･」

加「俺さっき一人で部屋片付けられたんだよ！これでAにも迷惑かけなくてすんだし、これからは片付けられるように頑張る！」

「だ、ダメ！」

加「え？」

「ダメ･･･じゃないけど･･･」

どうしたんだろ･･･そうか、もしかしてAも俺に話したいこととあるのかな。
綾部先輩がさっき素直にって言ってたから･･･。

加「俺は何言われても平気だから言ってみてよ」

「･･･へ、部屋を一人で片付けられないで欲しい･･･」

加「え？」

「この際だから言っちゃうと･･･私 団蔵の手伝いをしたい･･･
だから全部一人でできるようになっちゃうと･･･困るの」

加「･･･」

「いつもきつい、言い方したりして･･･ごめんね」

加「なんだそんなことかァ･･･良かった」

「え？」

加「気にかけてくれてるのは知ってたけど、俺の事あんまりよく思ってないのかと思ってたから」

「そ、そんな事ないよ！私 団蔵のこと好きだよ！」

加「へへっなんか照れるなー･･･」

「好きだから･･･これからも沢山･･･お手伝いしても･･･いい？」

加「もちろん！いつもありがとね！」

「･･･えへへ･･･良かった」

嫌われてるなんて考えたこともあったけど･･･なんか好かれててよかった。
Aはいつもより優しく笑ってくれた気がする。

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