日向の幼馴染は陸上部です。Fifth (ページ12)

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逃走中ページ12

灰「話してみたかったんだよね」

「いやあの･･･試合中では？」

灰「タイムアウト中だから平気！」

「･･･」

柵を乗り越えて下に降りて逃亡。
すぐさま音駒の方にダッシュで向かう。

おい、キャプテンしっかりしてくれ！！

「く、黒尾さァァァァァん！！」

黒「今の俺汗臭いから近寄るな」

「どうでもいいです、お宅のリエーフくん何とかしてください！！」

黒「ん？リエーフ？」

孤「さっき上に行ってたよ」

黒「えっマジかよ」

夜「コラァリエーフ！！！」

「･･･もう黒尾さんに頼らないで、夜久さん頼りますね」

黒「落ち着け」

孤「試合始まるよ」

灰「いだっ！？もう･･･少し挨拶しただけじゃないっすか」

夜「試合中にわざわざ行く奴がいるか！！ご迷惑かけてすみません･･･」

「いいんです、ちょっと規格外なだけですから･･･」

灰「あっ俺灰羽」

「知ってますので結構です、では」

黒「足速っ」

灰「あの子可愛いっすね、スタイルいいし！」

黒「あ？」

孤「ちょっとクロ」

灰「連絡先貰えないかなー」

黒「残念でしたァ！あいつは人見知りだし、仲良くなれないと貰えないんでお前はいつまでたっても貰えませんよォォォォォ！！」

夜「マウント取ってんじゃねぇよ」

夜久さん･･･あんなに頼りになる人だったなんて･･･。
これからは黒尾さんじゃなくて夜久さん頼ろう、あのキャプテン使えない。

上からまた眺めているとチラチラとこっちを見てくるリエーフさん。

夜「おいっリエーフ！」

灰「ブヘッ！！」

夜「前見ろバカ！！」

灰「ス、スミマセン･･･」

田「なんか相手の奴本調子じゃないのか？」

日「多分 Aのこと気にしてんじゃないですか？」

田「ほほーう？やるなら今だ！！全力で勝つぜ！！」

澤「ほらほらサーブお前だぞ」

烏野はいつものペースって感じだなぁ･･･。
というかいつまでこっち見てんだ･･･流石にしつこい。
烏養コーチが手招きしてるのが目に入り、大人しくハシゴからゆっくり降りて向かっていく。

黒「！危ねぇ！！」

「えっ」

灰「！」

ボールっ勢い強っ･･･また顔面キャッチか。
覚悟を決めて強く目閉じても痛みは来ない。

な、なんだ、外れた･･･？

灰「大丈夫！？」

「ｵｧ」

灰「頭も打ってない･･･よね、うん！大丈夫そ！！」

黒「やめろ！恋愛フラグ立てんなァ！！」

孤「うるさい」