優秀な軍医は退職して一般ピーポー ①【鋼の錬金術師】 (ページ8)

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ｺﾝｺﾝ

「具合はいかがですか、エドワードさん」

ｴﾄﾞ「そりゃあもういいよ、飛びっきりな！だから退院するの」

「ダメです、退院を早くすることは許しません」

ｴﾄﾞ「チッ」

ﾛｽ「検診ですか？」

「はい」

ｴﾄﾞ「つかここの病院なんで牛乳出すんだよ！！」

「牛乳はカルシウムが豊富に含まれています、骨折や骨が弱い方、ヒビが入ってる方がいらっしゃいますので治りを少しでも早くしていただくために出しています。」

ｴﾄﾞ「えー･･･」

「牛乳･･･残してますね」

ｴﾄﾞ「ｷﾞｸｯ」

「嫌いなんですか？」

ｴﾄﾞ「わ、悪いかよ！！」

「いえ、カルシウムはチーズやヨーグルト、小魚にも含まれておりますのでそちらを召し上がればよろしいかと･･･
まあメニューは私考えてないので」

ｴﾄﾞ「頼む！作ってる人に言っといてくれよ！！」

「無理ですね、私ここの病院に勤めてないので」

ｴﾄﾞ「え？じゃあなんでここに？」

「応援できてるだけです･･･心拍異常なし」

ﾛｽ「(なんか不思議な人)」

メニューに関しても口を出すつもりは無い
栄養を考えて作っているのだから、医者の私が口を出すことでもあるまい。

「どこか痛みますか？」

ｴﾄﾞ「いや、どこも」

「そうですか」

ﾛｽ「そう言えば･･･元軍医の方ですよね」

「そうですが･･･何か？」

ﾛｽ「いえ･･･すごく若く見えるのに軍医をしてたって聞いて、少し気になって」

「人を助けるのに歳なんて関係ないですから･･･検診は以上です、お手数お掛け致しました。では」

ﾛｽ「あっ･･･行っちゃった」

ｴﾄﾞ「なんか態度悪ぃな」

ﾛｽ「こら、そういうこと言わないの･･･なにか事情があるんでしょ」

「面倒だな」

検診表を片付けて、欠伸をする
軍の人に会うまでは平穏だった、凄く。
ヒューズもそこそこ干渉してこないから楽だったな･･･。

「はぁ･･･」

『Aさん午後からの受診そろそろ始まりますよー』

「ん？あぁ･･･今行く」

仕事仕事･･･何も考えるな
夜勤が終われば一日休み貰えるんだから･･･。

多分。

「お待たせしました」

仕事は仕事。
過去のことなんざ語るつもりも何も無い。

過去は過去。

そう、過去にひたっては行けない。
過去の栄光にも･･･。

『腕が痛くてねぇ･･･』

「こうすると痛いですか？」

『それはなんとも･･･でも腕あげるとなぁ』

「なるほど」