優秀な軍医は退職して一般ピーポー ①【鋼の錬金術師】 (ページ50)

今日:18 hit、昨日:14 hit、合計:27,823 hit

49 ページ50

私たちの前にウィンリィさんが来る。
確かエドワードさんのお友達･･･だったような。

スカーさんに近づいて、質問をなげかけていた。

ｳｨ「なんで父さんと母さんを殺したの？」

ｽｶ「･･･何を言ってもいいわけにしかならん、俺がロックベルという医者夫婦を殺したのは事実だ。
この件に関しては何を言う資格も俺には無い･･･だが、娘よ。お前には俺を裁く資格はある」

「･･･はぁ」

ｳｨ「お医者さん？」

「胸糞悪いなァ･･･」

イシュヴァールの民が恨みを持っていても仕方ない。
けど、助けていた医者夫婦がいるって言うのは聞いていた。
まさか･･･まさかこんな関係だったなんて。

殺されるべきは私だったのに･･･何故。

なんてとっても･･･言える人間でもないか。
ギュッと服を掴んで顔を伏せる。

あぁ･･･神様･･･なんでこんな酷いことばかりするのか。

ｱﾙ「そういえば･･･元軍医って･･･」

「･･･まさか娘さんだったなんて、お写真見せてもらいましたよ･･･少しだけ会った時に」

ｳｨ「えっ」

「私たちの大事な娘なのと、早く帰る約束をしたから済ませて早く帰らないとねって･･･よく覚えてます、私にも優しくしてくれましたから」

ｳｨ「そっか･･･そうなんですね」

「娘を思い出すんだと･･･でもあの人たちは戦場で、人のために･･･尽くしていました」

ｳｨ「それが聞けて･･･良かったです」

もう、何もかける言葉は出てこない。

何も言えない。
そういえばあの現場を任されたのはキンブリーさん･･･だった気が。
連れ戻すようにと･･･そういう指示を貰っていたようなっ

「キンブリーさんはっあの人は今どこですか！？」

？「奴もここの廃墟のところにいる･･･それがどうした？」

「ウィンリィさん･･･あなたはなんでここに」

ｳｨ「え？エドの整備士として･･･あのキンブリーとかいう人に連れられて」

あの人は両親が死んだ現場にいたはず。
それを彼女に話したのか？

無論･･･スカーさんが殺さなくとも･･･あの人は軍に背いた者を殺すように命令されていたはず。
ああ･･･どんな手だてを考えても･･･彼女の両親は救えなかったのか。

不甲斐ないっ･･･。

？「どうしたんだ」

「いえ･･･なんでもないです」

そういえばあの人はスカーさんの一任を背負っているはず･･･なら。
ここに呼ばれてしまう･･･また、また捕まるっ

？「本部に伝えてくる」