優秀な軍医は退職して一般ピーポー ①【鋼の錬金術師】 (ページ45)

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ｽｶ「もう一度聞く、あの男と何故一緒に居た。」

「･･･私はあなた達が信用できる人間とはまだ言いきれません。けど･･･あなた達の仲間にマルコーさんがいるなら別です。」

ﾖｷ「マルコーさんってあのじじいか」

「やっぱりご存知なんですね」

ｽｶ「･･･奴は協力者だ」

「仲間ではないんですか？」

ｽｶ「俺の復讐の為に置いているだけだ」

「復讐･･･」

キンブリーさんはイシュヴァール戦の時に恨みは多く買っているはずだ。
その復讐なら･･･人造人間達の敵･･･？

だが、軍の味方って訳でもなさそう。
自由に動いてる･･･。

「そうだっキンブリーさんはマルコーさんを探してます！どうにか出来ませんか！？」

ｽｶ「奴は怪我をしてる、すぐには追えん」

「怪我って･･･何したんですか！？」

ｽｶ「脇腹に刺した」

ﾖｷ「ﾋｴｯ･･･」

「･･･っあなたは怪我してないんですか？」

ｽｶ「かすり傷程度だ･･･」

「そうですか･･･そうだ、御二方のお名前は？」

ﾖｷ「ヨキです･･･こっちは･･･名前がないって言うんで、スカーさんと呼んでます･･･」

「傷の男･･･スカー･･･」

ﾖｷ「お嬢さんは？」

「･･･A･トールです。医者です･･･スカーさんはイシュヴァール戦はご存知ですか」

ｽｶ「あぁ･･･その口振りだとお前何か知っているのか」

「はい、包み隠さず話します･･･私はその時の戦いで、軍医をやらせていただきました」

スカーさんの目付きが変わる。
鋭い･･･まるで狼だ･･･。

怯むな、助けてもらうには･･･協力してもらえっ

「キンブリーさんを殺したいんですか？」

ｽｶ「奴は仇だ、何がなんでも殺す･･･お前はそれ止めるのか」

選択を誤るな。
絶対に手立てはあるはずなんだから。

今はっ

ｽｶ「どうなんだ」

「止めません、どうぞ御随に･･･キンブリーさんは私を探しに来るはずです。そういう約束ですから」

ｽｶ「･･･お前を使って誘き寄せ、殺す。そういうことが言いたいのか？」

「ええ、そうなればお互いの利害が一致します。貴方は復讐を果たせる、私は解放される。どうですか？」

ｽｶ「･･･いいだろう、ただ少しでも変な真似をすれば殺す」

「それも自由です･･･」

外･･･吹雪いてきたな。
ここどこなんだろう、キンブリーさんから何も言われずにここに連れてこられたから･･･。