優秀な軍医は退職して一般ピーポー ①【鋼の錬金術師】 (ページ44)

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戦闘に夢中になっているキンブリーさんはどんどん前の車両へと移っていく。
ポツン･･･と一人で残されてると思いきや、さっきの男の人も残っていた。

ﾊﾞｶﾞｧｯ

？「うわわっ･･･あんな化け物共に付き合ってられるかっ！逃げるなら今のうち･･･」

走り出した汽車の外を見てヒュッ吐息を飲んでいた。
動いてたのかっ･･･これじゃあ逃げようとしても、打撲が酷くて逃げられたもんじゃないっ

？「･･･ってどこに逃げんの･･･」

前からは戦っているのか、激しい音がする。
とにかく逃げないとっ

ﾋﾟﾘｯ

首が痛む。
凍傷･･･っ酷くなる前にこれを取らなきゃっ伝えられることも伝えられなくなっちゃう

ｺﾞﾊﾞｯ

車両急に宙に浮き、線路から外れて隣の森へと突っ込んでいく。
雪っ･･･寒いっ

「クソッ･･･」

あの人生きてるのかな･･･。
これ･･･逃げたとか勘違いされて、みんな殺されたりなんかしたらっ

？「もういやだ･･･」

雪に誰か埋もれてるのが視界に入る
さっきの人かな･･･ガバッと勢いよく体を起こし、叫び散らかしていた。

貨物列車だったから荷物がいい仕事をしてくれた。

？「･･･鉄道保安隊か･･･ん？」

「っ」

イシュヴァール人･･･よぎるのは嫌な記憶ばかり。
逃げたいっけど、荷物に紐が引っかかって抜け出せないっ

「(逃げろっ･･･)」

？「動くな」

「はっ･･･」

ﾌﾞﾁｯ

紐を軽々とちぎり、解放してくれる
･･･赤い目･･･ギラギラしてる。

？「お前にも聞きたいことがある、逃げるぞ」

腕を掴まれて半ば強引に連れていかれる。
あぁ･･･本当についてない･･･こんな寒い中で、凍傷までおきそうで。

最悪だ。

少ない体力で山道を歩かされる
止まることすら許されない･･･鬼畜。

もっと体力つけておくべきだった。

ﾋﾟﾘｯ

「(首が･･･痛いっ)」

ﾖｷ「はぁっ･･･はぁっ」

ｽｶ「！あそこに洞穴がある、吹雪が強くなる前にそこで休むぞ」

「っ･･･」

やっと座れる･･･。
首･･･だいぶ痛む、これさえ取れればっ･･･無理か。

ビクともしない･･･どうすればいいんだ、そのままじゃ切り離さないといえなくなる。

ｽｶ「何故あの男といた」

「･･･その前にこれ取っていただけませんか、付けられてそのままなんです」

ｽｶ「･･･」

ﾊﾞﾘｯ

錬金術かな･･･分解されていく。
首･･･赤くなってるかな、あとが残りそうだ。