優秀な軍医は退職して一般ピーポー ①【鋼の錬金術師】 (ページ5)

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ﾙｲ「元軍医なのだ、優秀な」

ﾛｽ「軍医！？」

ﾃﾞﾆ「え、本当ですか！？」

「よしっ･･･申し訳ありませんが、退院の日程は先延ばしになりました」

ｴﾄﾞ「くっ･･･」

ﾙｲ「イシュヴアール戦後に退職し、病院に就職」

「ちょっと人の過去話かってに離さないでいただけます」

ﾙｲ「いいではないか、感動の話だ！！」

「何も感動しませんけど」

ｴﾄﾞ「･･･あんた軍医だったのか、マルコーさん知ってるか？」

「あぁ･･･いましたね、そんな人」

ｴﾄﾞ「(めっちゃ嫌な顔してる)」

ﾙｲ「まあそう嫌がるな、直にマスタング大佐も中央に来るそうだ」

「それが嫌だって言ってるんでしょうが」

全くもって嫌だ、わかるか？この気持ち。
考え方を変えれば、嫌な元上司が再就職先の飲食店に来てあれ？君は･･･ってなるのと同じくらい嫌だ。

不愉快だ。

ﾃﾞﾆ「なんでそんなに･･･嫌なんですか？」

「これ以上お話すことはありませんので、仕事に戻ります」

ﾙｲ「まあ待ってくれ、積もる話もあるだろう」

「ないですね」

ﾙｲ「我輩は沢山あるぞ！！」

「やめてください」

ﾛｽ「少佐のあしらい方が･･･すごい」

「この人には控えめに言っても聞きませんよ」

ﾃﾞﾆ「確かに･･･」

「そうだ、エドワードさん」

ｴﾄﾞ「？」

「マルコーさんの実験にあまり首を突っ込まない方がいいですよ」

ｴﾄﾞ「えっ･･･あ、いや」

「あの人のやり方は好きになれない」

ｴﾄﾞ「えっ･･･ちょっと待て」

「仕事がありますので、失礼します」

安易に人の命を使うことも
人を殺すことも･･･好きになれない。

「ん？あれ、アルフォンスさん」

ｱﾙ「あ、お医者さんの･･･えっと」

「申し遅れました、エドワード・エルリックさんの担当医 A・トールです。」

ｱﾙ「あ、よろしくお願いします」

「まあエドワードさんが退院したらこの病院ともおさらばですが」

ｱﾙ「どこか違うところに？」

「いえ、元の病院に移るんです。ここは今応援できてるだけなので」

ｱﾙ「じゃあきっとすごく腕のいいお医者さんなんですね」

「人の命を救うために必死になってるだけです、それより面会はよろしいんですか？」

ｱﾙ「･･･あ、そうですね･･･もう少し休憩してからと思って」

「じゃあ少しお話しませんか？」

ｱﾙ「え？でも仕事は」

「あとは資料片付けるだけですから･･･まあ急患がなければ」

ｱﾙ「･･･じゃあお言葉に甘えて」