優秀な軍医は退職して一般ピーポー ①【鋼の錬金術師】 (ページ28)

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大佐は自分の錬金術で傷を焼いて塞ぐ。
そして、ハボックさんの傷も軽く焼いて塞いでいった。

止血が済んだらすぐに走って出ていく

まさか･･･こんなことになってるなんて･･･。
血の臭い、焼け焦げた臭い･･･っ

戦場だ･･･っ嫌だっここにいたくないっ

ﾊﾎﾞ「うっ･･･」

でも助かる命があるっ
目の前に･･･繋げられる命があるっ

なら･･･。

「ハボックさんっ･･･大丈夫です、絶対に助けます。」

ﾊﾎﾞ「･･･っ？」

「あるもので･･･」

まず膝下を高くし、傷口及びその周辺を固定しないといけない･･･。
白衣･･･だけじゃ足りない、袖を破って固定する。
よしっ･･･これで止血は出来た、あとはすぐにでも運び出したい･･･けどっ私一人じゃっ

ﾊﾎﾞ「うっ･･･あ･･･れ、なんで･･･あんたがっ」

「そんなことどうでもいいんです･･･生きる強い意志を持ってください。いいですか？簡単なことでいいです、今会いたい人死ぬまでに恩を返したい人を思い浮かべておいて下さい」

人は･･･強い意志で命がつなぎ止められるときがある。
まだやってないこと、やりたいことなどを思い考えれば強く鼓動が動き始める。

大丈夫です、あなたはまだ生きれます。

ﾊﾎﾞ「会いたい･･･人って･･･うっ！」

「動かないで、大丈夫･･･」

ｱﾙ「ハボック少尉！」

「アルフォンス君っ･･･」

ｱﾙ「えっAさん！？なんでここに！？」

「そんなことはいいですから、早く彼を運んであげてくださいっ」

ｱﾙ「わ、分かりました･･･」

ﾘｻﾞ「Aさんっ」

ﾛｲ「ハボックの様子はっ」

「息はあります、止血もできてます･･･あとは治療するだけです」

『マスタング大佐！』

ﾛｲ「！？」

『救護車を二台呼びました！』

「医者は」

『えっ？あ、それが一人しか･･･』

「私も力になります、早く運びましょう」

助ける、繋げる。
生きてもらわないと困るんだ･･･。

生かして、もっと人生を全うして欲しい。
どんな傷があってでもっ

ﾛｲ「Aはハボックの車に･･･」

「･･･分かりました、死なないでくださいよ！」

ﾛｲ「バカを言え･･･部下より早くは死なん」

「アルフォンス君もこっちに･･･リザさん大佐のことお願いします。」

ﾘｻﾞ「はい！」