優秀な軍医は退職して一般ピーポー ①【鋼の錬金術師】 (ページ25)

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話を聞けば、この人は生きた人間から魂を剥ぎ取り鎧に定着させられたとのこと。
そんなことが出来るのだろうか･･･まあ今見てるものが答えか。

ﾊﾞﾘ「切ったらやわらかそうな姉ちゃんだな」

「それはどうも･･･」

ﾊﾎﾞ「でよ、今の話じゃ･･･第五研究所に通ってたみたいだな、なんでだ」

「･･･マルコーさんの手伝いで、もういいです。隠し事はやめましょう。」

ため息を深くつき、目を瞑る。
マルコーさんは逃げ出したんだっけな･･･それに続いて私も逃げて、引っ越した。

その後また見つかり、第五研究所に連れていかれ実験に関わる羽目になってしまった。

「賢者の石の製造に関わってました」

ﾌｧ「！」

「そして･･･多くの人が死ぬのを･･･ただ、見てました」

これはただの懺悔だ。
悔やまれることを今述べて少しでも罪を軽くしようとしてる。

神様も･･･あきれてるだろうな。

「第五研究所は賢者の石を作るのに多くの人を殺し、賢者の石を作りました。材料は生きた人間から･･･罪人ならば罪には問われない･･･と、軍の方が言ってました。
ラスト、エンヴィーはよく出入りして何かと文句をつけたり急かしたりしてきましたね。」

ﾊﾎﾞ「･･･それであんたはどうした？」

「マルコーさんが自分の研究所全てを燃やして逃げた時に、私も関わりたくないと逃げたんですが･･･連れ戻されて、第五研究所に連れていかれ実験に関わる羽目になりました。
全く･･･人殺しと同じだな、キンブリーさんの言う通りだ」

ﾊﾞﾘ「けどあんたは見てるだけで、人殺しじゃねぇだろ？」

「傍観者も･･･何もしないからこそ、人殺しなんですよ。
助けもしない、何もしない･･･本当に私は偽善者かもしれません。」

ﾊﾞﾘ「いや、死刑囚だった俺から言わせりゃああんたがいちばん優しかったけどな」

「は？」

ﾊﾞﾘ「死刑囚一人一人と同じ高さに座って、目を見てちゃんと名前を呼んで人として話してくれたのはあんただけだ
他の奴らなんかものとか番号とかで呼ぶんだもんよ」

「･･･まあ第一志望は医者ですから」

ﾊﾎﾞ「思わぬ情報が手に入って俺は満足してるんだけど、よくお前実験台にされなかったな。」

「死に物狂いで逃げましたからね･･･」

ﾊﾎﾞ「足遅いのに」

「うるさいですね」

ﾊﾞﾘ「しけた話より、なんかおもしれぇ話ねぇのか？」

ﾊﾎﾞ「あるぜ、俺に彼女ができた！！」

ﾌｧ「帰ってください」