幸せ 193 ページ2
しばらく経った月日。
変わらない日常に飽きがさしてきた今日この頃。
松「そろそろ体育祭だなー」
「体育祭･･･？？」
場「去年は雨で中止になったやつか」
松「そうなんすか？」
場「おう」
「体育祭･･･いつ！？」
松「1週間後･･･なんも知らねぇの？2年女子はチアダンスだろ？」
「･･･確かにそんなことやってるな、授業内だけかと･･･」
松「おいおい」
場「っしゃあ！絶対負けねぇ！」
「(どうやったら雨降るかな)」
場「お前も楽しみだよな！」
「いや無理」
松「まさか運動音痴とか？」
「いや･･･そうじゃないけど･･･面倒というか、やりたくないというか」
松「･･･まあ頑張れ」
場「まあ小学校と違って親が見に来る訳じゃねぇしな」
「まあねー･･･」
やりたくない、面倒。
というか･･･足遅いから尚更嫌なんだ。
逃げ足は早いけどリレーとなると足を引っ張ってしまう。
「うわぁぁ･･･」
場「何だ急に」
松「まあ大丈夫だろ？お前運動神経良さそうだしさ」
「そんなはずない」
松「･･･なんでもいいけど、早くしないと置いてくぞ」
「人でなし！」
松「遅い方が悪いだろ！？」
冷ややかな目で見られる体育祭。
これだけは避けたかった･･･避けたかったのに。
万「そっかーそっちもそろそろか」
場「おう、マイキー達のところも近いだろ？」
龍「まあなー･･･本気出したら俺ら普通にぶっちぎり一位だからな」
万「去年もそうだったしね、あーあ･･･勇姿をAにも見せたかった」
「あっははは･･･はぁ」
万「何落ち込んでんの？」
「体育祭･･･嫌い」
万「･･･あぁ、確か小学校の時も嫌がってたよね」
「だって･･･足遅いし」
万「大丈夫、大丈夫ーたかが体育祭で誰も文句言わないよ」
場「･･･つか炎天下のなかお前外いて大丈夫かよ」
「場地･･･」
場「あ？」
「炎天下なんて言葉いつ覚えたの？」
場「うるせぇな！！」
教えた記憶はない
というか、最近の場地･･･難しい言葉をよく使ってる
頭良くなったのかな。
場「で、大丈夫なのか？」
「まあー･･･」
龍「すぐ脱水症状でぶっ倒れんだから気をつけろよ」
「だって水飲むタイミングないんだもん」
万「そこ無理にでも飲みなよ」
「･･･はい」
場「お前ら見に来んの？」
万「うん、見に行って応援するよ。主にA」
場「俺は？」
万「応援しなくても勝つじゃん」
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2021年12月8日 8時
