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林「事故で髪を切った?」

三「どういうことだそれ」

良「だから先輩に絡まれて、自分で切ったんだけどよAが・・・けどなんか変だったから、三ツ谷が髪の毛整えれば気分が晴れるかなって」

三「・・・で、当の本人は?」

良「わかんね、多分・・・見られたくなかったんじゃね?」

三「・・・あいつが居そうな場所分かるか?」

良「前は屋上の階段のところにいた」

三「わかった、パー。午後の授業俺休むって伝えてくれ」

林「わかった」

















タンタン

上履きで階段を上る
ここか・・・多分だけど、薄暗いな・・・。

確か、前にも先輩に殴られてた時にここにいたな。

「っ・・・」

三「Aー?」

「!?」

ガサガサッと屋上のドア辺りで何かが動く。
階段を昇って確かめに行けば、Aがカーディガンを頭に被って隠れていた。

三「捨てられた犬かよ・・・」

「なんだよ、笑いに来たか?」

三「ん?いや、どちらかと言うと助けに来た」

「助けなんていりませーん、帰ってくださーい」

三「震え声で何言ってんだよ、髪の毛切りそろえてやるから出てこい」

「・・・ヤダ」

酷く落ち込んだ様子
まあ・・・女は髪が命だからな・・・。
落ち込む理由は分からなくもない。

三「ぺーやんから聞いたよ、自分で髪切ったんだって?」

「仕方なくね」

三「元々ショートカットも似合ってたし・・・いいんじゃね?」

「良くない!」

三「そうムキになるなって・・・」

「伸ばしてたのには・・・理由があるし、そんなのモテる男にはわからんでしょうな」

三「理由って?」

「・・・少しでも、女の子らしくなりたかった」

三「!」

「髪を伸ばして、ヘアアレンジしてオシャレしてみたかった・・・それだけ」

三「そういう事か、じゃあ尚更切りそろえてやる」

「あっちょっカーディガン返せ!!」

三「座れよ、俺が可愛くしてやる」

「・・・失敗したら殺す」

三「どうぞお好きに」

髪切るのなんて・・・マナルナ以外初めだな
ある程度は慣れてるつもりだけど・・・これまた、雑に切ったなー・・・。
女子から借りたハサミで綺麗に切りそろえていく。

三「ショートカットでもさ、髪のアレンジなんていくらでも出来るんだぜ?」

「あっそ・・・」

三「・・・っと、できた。編み込みのハーフアップ」

「鏡ないから見えないし・・・」

三「見なくても大丈夫、ちゃんと可愛い」

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林檎よりの檸檬 - 夢主ちゃん面白くてこの小説読み始めました!これからも更新楽しみにしてます!! (2021年11月7日 23時) (レス) @page16 id: 2a754f4eb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルンバ故障中 | 作成日時:2021年10月15日 19時

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