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そんなことで距離置かれても俺が困るし。
やっと話せたんだから、好きなだけ一緒にいたい。
「私がダメだ」
三「なんでそこまで王子って立場に執着すんだよ」
「・・・そういえばなんでだろうな」
三「理由がないなら、お前・・・女でもいいんじゃね?」
「それはなんか違うんだよな・・・」
三「めんどくせぇなお前・・・」
「今更?」
三「確かに・・・でもお前が距離置いても、俺は普通に話に行くから」
「うわっだる」
三「精々逃げてみろよ、王子様?」
そう、こいつは王子で俺は魔法使い。
本当の姿を嫌がるこいつに俺はずっと魔法をかけようとしている。
「じゃっ私も嘘と言うなの・・・魔法かけてやろうか?」
三「なんだそれ」
膝を着いて俺の手を取る
優しく手を重ねてくるA。
そのまま手の甲に唇が触れた。
「男ならこれくらい・・・してみたらどうだよ、意気地無しくん」
三「っ・・・お前なァァァァ!!」
「へっ!じゃーな!また明日ー!」
三「あいつの方が一枚上手なんだよな・・・」
「あーバカみてぇ・・・」
これは嘘。
嘘だ、嘘なんだよ・・・なんで。
「顔・・・暑っ」
絶対真っ赤だ、バレたら死んでた・・・。
あーなんであんなことしたんだろ、調子乗ってたのかな・・・。
乗ってたな、多分めっちゃ乗ってたな。
赤くなった顔を抑えて走って帰る
そう、これは走ってるせいだ。
ドンッ
「痛っ・・・ごめんな・・・さい」
大「あ?お前・・・この間の」
「しっ失礼しましたァァァァ!!!」
大「まあ逃げんなよ」
「な、なにか御用でしょうか・・・」
大「ぶつかっといて謝罪だけかって意味だよ」
「ワタシオカネナイ」
大「じゃあちょっと付き合え」
「!?ヤダヤダヤダヤダ!?!?」
大「お前喧嘩強いよな」
「え?あー・・・まあ」
大「じゃあ来い」
なんで喧嘩について聞かれた・・・?
!?もしかして俺と殺し合おうぜとか言われんの!?
無理無理無理無理無理っ
無理やり連れてこられたのは廃倉庫。
え、ガチじゃん・・・これ逃げなきゃっ
大「よォ、買いに来たぜ・・・売られた喧嘩」
『なんだ、後ろの奴・・・兄妹かなんかかァ?』
「誰がこんなのが兄貴だ!!!拉致られたんです!!!」
大「お前もやるんだよ、半分はやれよ」
「え?」
『構わねぇ、2人とも潰せ!!』
『前にやられた仕返しだァ!!』
大「やらなきゃ怪我すんぞ」
「!?」
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林檎よりの檸檬 - 夢主ちゃん面白くてこの小説読み始めました!これからも更新楽しみにしてます!! (2021年11月7日 23時) (レス) @page16 id: 2a754f4eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルンバ故障中 | 作成日時:2021年10月15日 19時