男装癖のある女子がマイキーに憧れて東京卍會に入りました。【東京リベンジャーズ】three (ページ34)

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ずっと眺めいた。
風が吹いても、動く気配はない。

三「何してんだ、あいつ」

花を撫でてなにか喋っているように聞こえる
花は話しかけると綺麗に育つとは聞いたことあるが。

三「素直なやつ･･･」

やっぱり好きなんだと再確認する。
後ろからコソコソと近寄ってくるやつがAの背中目掛けて足を上げる

ドサッと土に埋もれるようにして倒れるA

三「あいつらっ」

走って階段をおりる
もしかして前の告白現場にいたヤツらかっ

走って現場に着けば泥を頭からかけてげらげらと笑っていた。

三「おい！！」

『あー前のやつか』

『なんだなんだ彼氏気取りかァ？』

三「何してっ」

「ねぇねぇ」

『あ？』

『んだよ、平然としやがって』

「見てこれ、ミミズ」

『あっうっ･･･』

『うわぁぁぁぁぁ！！』

「頭につけてあげるよ」

『ぎゃああああ！！』

『にっにげろぉぉぉ！！』

「･･･虫がダメならこんなところ来るなって話」

土をはたいてミミズがいた土を花壇に戻す
何事も無かったかのように花を埋め直して謝ったりする

なんだよ、俺の･･･出る幕ないじゃん。

三「･･･はぁ」

最初に会った頃を思い出す。
楽しそうに花壇で世話してて顔泥だけにして･･･急に脱いだかと思えばまた服きて。

立ち上がった帰りそうなところを手を掴んで引き止める

三「泥･･･まだついてる」

「･･･」

無視して腕を振り払うA
謝ってもねぇ人間が･･･泥をはらう権利もないってか？

･･･まあそうか

もう俺らの関係も終わりなのか？
これで･･･終わりになるのかな。

そんなの。

三「･･･嫌に決まってる」

拳を握り直す
そうだ、こんなんで終わりになってたら人生悔いだらけだ。

Aの両肩を掴んで向かい合わせになる
ほんの少しの距離になる。

三「っ･･･ごめん」

「！」

三「好き勝手なことばっかり言ってごめん、お前の気持ち考えないで話してごめんっ･･･ごめんっ」

ひたすら謝って抱きしめる
謝りたかったけど、許して貰えないと思った。
だから逃げて･･･距離を置いてお前から来るのを待ってた。

けどやっぱ･･･ダメだよな。

三「お前と喋れないのは･･･嫌だよ、寂しくて死にそうだ」

「･･･何それ」

三「え？」

「うさぎみたいじゃん･･･恥ずかし」

三「俺は本気でっ」

鼻をつままれる
目の前には泥をつけても綺麗に笑うA顔があった