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「いつまで撫でてんの」

三「あ、悪い・・・」

「別にいいけど・・・」

?「あれー?三ツ谷じゃん」

三「あ?あ、スマイリーとアングリー」

オーマイゴット!!!
なんでここで会うんだよっつかお前ら!この辺住んでないだろ!!

歪みそうになる顔を抑えて誰だこいつという顔をする。

ナ「あ、この間言ってた女ー?」

ソ「綺麗な人だね」

三「お前ら何してんだこんなところで」

ナ「暇だったから」

三「答えになってねぇよ・・・あー・・・こいつらも俺の友達」

「へぇー・・・」

ナ「興味ないって顔してんな」

「え?あぁいや・・・」

ナ「なーんかどっかで見た顔だなァ」

でしょうね、お前が家に1回凸ってきたわ。
急いで男装といた時だわ、覚えられてても怖いけどな。

三「あったことあんの?」

「記憶にないなー」

ソ「人違いじゃない?」

ナ「多分な、ぼちぼち帰るべ」

ソ「うん、じゃあね」

三「おう」

双子は手を振りながら帰っていく
反射で小さく手を振り、去っていくところを眺める

バイクに乗って公道を走る

三「悪い奴らじゃないからさ」

「うん、さてとー・・・私らも帰るかー」

三「もう大丈夫なのか?別に弱音吐いたって」

「弱音吐いたら吐いた分弱くなるって思ってるから、絶対に吐きたくない」

三「・・・そっか、まあいつでも話し聞いてやるからさ」

「ありがと」

少しは・・・気分転換になったし・・・精一杯の笑顔でお礼を言う。
また他愛ない話をして私たちは一緒に帰った、いつもより楽しい雰囲気で。

三「じゃあな」

「はいはーいおつかれー」

家に帰ればいつもよりガラッとものが少なく感じる
別に永遠の別れでもなんでもない

落ち込む必要なんかない・・・けど。

「・・・寂しい」

心のどっかに空いた穴が塞がらない
いくら埋め治そうとしてもすぐに崩れてくる。

荷物を部屋に置いてベットに体育座りする

三ツ谷はあんなこと言ってくれたけど・・・。
やっぱり・・・やっぱりさ、寂しいよ。
もっと家族で出かけたり話したり喧嘩したり・・・沢山したかったよ。

弱音を吐いてはいけない。

強い人にならなくちゃ・・・心も体も。

お母さんもお父さんも・・・それを望んでるんだから。

かっこよくて強い人間ならなきゃ・・・。



『私の王子様になって、私を助けて』

『お前は俺みたいに強くて自立出来るやつになるんだ』



親の言葉が頭をぐるぐる回る
何気ない一言も・・・私を苦しめてくる。



「苦しいなァ」

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????(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます!夢主さんの男装時と通常時の容姿が気になります! (2022年2月10日 4時) (レス) @page50 id: 5c7baf0c04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルンバ故障中 | 作成日時:2021年8月27日 7時

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