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五「おっと･･･」
倒れるAを抱える
呪力の使いすぎか･･･でもいいものが見れた
この子には呪術師としての才能がある
ゆっくり育つタイプかと思ったけど、悠仁が死んだと言うことによって成長が早まった感じかな。
とりあえずこの子の家柄を調べて、関係性があるか調べないとな。
五「これから先が楽しみだ」
強くて聡い仲間になるだろうな君は。
あの領域展開･･･真っ黒で底が見えなかった。
俺よりもまだ短い人生なのに、何かを抱えて生きてる。
人間誰しもそうだけど、人それぞれ重量はある。
あの水は重くて暗くて、深い闇だ。
五「おっちょうど良かった、悠仁」
虎「オース、俺これから戻る･･･だれそれ？」
五「忘れちゃったの？Aだよ」
虎「･･･犯罪？」
五「違うよ、送り届けるんだよ寮まで。」
虎「そういうことか！」
五「そこを君にお願いしたいんだよ」
虎「えっ先生が送ればいいじゃん」
五「若者の青春には教員は邪魔なんでね、じゃあよろしく頼んだよー」
虎「あっちょっうわわっ」
五条先生にAを乱雑に押し付けられる
あの人自由だな･･･にしても、Aすげぇ髪伸びたな。
俺が最後に見たのはボブくらいの長さだった気がするんだけど･･･。
段差に座りAの髪に触れる
サラサラで気持ちいいな
こう言っちゃあれだが、女子に触る機会なんて滅多にないんだよな･･･変な意味じゃなく。
規則正しい寝息が耳に入る。
虎「頼まれたからにはやり遂げないとな」
静かに立ち上がり、寮へも向かう。
まあみんな寝てるだろうし･･･大丈夫だよな。
A部屋の窓から入り、靴を脱ぎ部屋に入る。
変わらないな、この部屋も。って言っても1ヶ月くらいか来てないの。
虎「意外と童顔なんだな」
頬に触れるとマシュマロみたいなやわらかさに驚く
よく考えたら、俺より強いんだよな･･･だけど女子。
負けてられねぇな俺も。
宿「なんだ、手を出さないのか？」
虎「おまっ」
宿「俺は多少味見したが、お前は何もしてないようだな」
虎「味見って･･･お前何した！？」
宿「ケヒッ」
ただ言い残して口は無くなる
おいっ！と声を荒らげるとAは寝返りを打つ
やばっ･･･そろそろ出ねぇとな。
確かに無防備だし手を出されたってしょうがないだろうけど･･･いやダメだ、人として終わる。
虎「生きてるって言ったらどんな顔するんだろうな」
靴を吐き窓から飛び出る
おかえりと言ってくれることを信じて。
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2021年1月23日 9時
