マヨイ×ノ×ミチ ページ46
しばらく時間が経ったのだろうか
苦痛の声が耳に届く
ずっと耳を塞いだ状態で待つ
肩をつつかれる感触で薄目を開ける
ギ「終わったみたいだよ」
耳を傾けるとギャーギャーと言い争う声
でもその声はどこか楽しそうな声も混じっていた
よかった･･･とりあえずは落ち着いたのかな･･･？
ギ「様子を見てくるよ」
「あっ私も行きます」
扉を開けて中を見るとお兄ちゃんが倒れて、ハンゾーと呼ばれる人がまいったと言っていた
しかし床は血みどろ。
ゾクゾクと背筋がこおる
私はすぐに目を逸らし、また外へと行く
ギ「(あれくらいの血もダメなのか･･･)」
「お兄ちゃんっ」
運ばれる兄に着いていく
ほかの人に止められるが、ネテロ会長は大丈夫といいそばにいることが許される
手当をされ、ベットに寝かされている
「腕･･･折られたんだ」
そう思い優しくてを重ねる
あったかい手･･･よかった、まだ生きてる
そう確信して安心する。
次はクラピカの試合か。
手を握りながら窓の外を見る
クラピカ･･･合格できるといいな。
キ「よっ」
「キルア」
キ「ゴン大丈夫そうか？」
「うん、眠ってるだけ」
キ「そっか、お前ゴンの試合見てなかったよな」
「これからの試合もあまり見るつもりは無いけど･･･血が苦手で見たら気絶しちゃうんだよね」
キ「フーン･･･」
キルアは私の隣に腰をかける
少し私の顔を見たあとに窓の外を見る
キ「ゴンさ、本当にすげぇと思う」
「？」
キ「戦ってる時さすげぇ殺伐としてて俺はゴンが負けるって思ってた。でも違った･･･あいつ場の雰囲気をコロッと変えちまったんだ
殺伐とした雰囲気が何故かみんな笑ってたんだ」
「で、お兄ちゃんが勝ったってこと？」
キ「あぁ･･･俺にはないものを持ってる」
「でもキルアもお兄ちゃんとは違うものもってるよ」
キ「･･･例えば？」
「冷静さ、それと･･･実践じゃないかな」
キ「わかんねぇな」
「どんなにお兄ちゃんが柔軟性があってもキルアみたいな冷静さがないから、もったいない感じ」
キ「･･･あっそ」
サ「Aさん、貴方の試合が始まりますよ」
「あっはい」
キ「俺も行こ」
肩を並べて私たちは足を運ぶ
負けた人とやるってことだから･･･。
きっと私とやるのはさっきの人だよね
キ「･･･大丈夫だよ」
「えっ？」
キ「そんな怖い顔しなくても、Aなら勝てる」
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2021年1月3日 8時
