日向の幼馴染は陸上部です。Third

伊達工業 ページ48

相手のサーブを一本で切り、影山さんのサーブから始まる

しかしリベロに打ってしまい、簡単に拾われる。
だが強烈なことは変わりない。

相手の綺麗なA速攻はブロックの間を通ったが、西谷先輩に華麗に拾われる。

「ナイスレシーブ！」

山「カバーカバー！」

東「バック！！」

菅「旭っ！」

バックアタックを呼んだが、ブロックに止められる。
激しく落ちたボールは高くバウンドした。

これか･･･伊達工の武器は。

前衛で一番大きいのは7番の白髪の人。
あの人が基本的にブロックの軸になっている気がしてならない。

セッターの人は大きくはないが、テクニックに長けている。
ブロックをする時も高さを気にして足の力をよく込めて、上へ飛んでいた

「高いな･･･っ」

菅「でも旭はまだ大丈夫だっまだやれる」

そうだ、ブロックに捕まっても西谷先輩という大きい存在がある
背中を任せられる存在の大きさに初めて知った。

翔陽は囮としてよく飛んで、フリをするが
7番は冷静なのか、ボールをよく見て高く飛んでいた。

「なっ」

山「よかった、タッチネットだ･･･」

「タッチネット？」

山「手とか腕とかが白帯･･･あのネットの白い部分に当たることを言うんだ。触れたら反則、こっちがミスしてても得点はこっちにはいるんだ」

「･･･難しいな」

菅「でもラッキーだったな･･･」

田中先輩がサーブを打ったが、拾われレフトからスパイクが打たれる
翔陽の横っ飛びのおかげでストレートに打たれたが、レシーブが乱れまた東峰先輩にボールが集まる。

「うわっ･･･またブロック」

菅「いや、ブロックアウトみたいだ･･･旭ナイス！」

「･･･ブロック･･･アウト･･･？」

山「本当に初心者なんだね･･･ブロックアウトは相手が触った状態でコートの外にボールが落ちること。
それがブロックで弾かれたならブロックアウトって言うんだ、本当に知らないんだね」

「澤村先輩にも教えて貰ったんですけど･･･なかなか覚えられず」

山「分からなかったら俺でよかったらいつでも教えるから！」

「ありがとうございます･･･」

点数を見れば、3対1でまだ2点リードしているが。
今はかろうじて逃げている状態で捕まれば一溜りもない。

コートでは翔陽がワンタッチをする
チャンスを得点に変える為に慎重にトスをあげる

が。

日「！？」

ブロックに捕まり、コートにボールが落ちる

また高い高い壁に阻まれる。
しかし今までみたいに焦ることは無かった。

捕まらない→←鉄壁

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