日向の幼馴染は陸上部です。Third

迷子発見。 ページ4

5分くらい歩いたのかな･･･なんとなく思い当たる場所に向かっているとプリンみたいな頭とオレンジ色の髪が見えた。

翔陽だ。

黒「研磨！」

孤「またね翔陽。」

またねと言う言葉が耳に入った。
私は逆方向に向かう黒尾さんに会釈をして翔陽の方へ歩いていく、私の存在にやっと気づいたようでなんでここに！？と指を指す

デシャヴ･･･影山さんと翔陽の出会い頭みたい。

「別に、ロードワーク続けないの？」

日「そうだった！俺はぐれちゃってさ･･･」

「じゃあ適当に走りながら学校戻ろうか」

日「じゃあ競走しようぜ！」

「陸部の私に勝負？いいよ、乗った。負けた方は昼食のおかず1品渡すってことで」

日「負けられないっ･･･よーいドン！」

同時に坂を駆け上がって行く。
風が心地よくていつまでもこうしていたいなんて思う･･･不思議と笑って走っていられる。

翔陽は叫びながら走ってるし･･･坂を登ると学校の裏門が見える、しかしそこには誰もおらず何となく感で違う道に走っていく。

暫くするとキョロキョロとしてる菅原先輩を見つけた。

「あ、先輩！」

菅「えっA？あ、日向ァ！みんなで探してたんだぞ！」

日「すみません勢いで走ってたら道間違えちゃって･･･」

菅「まあいいべ！大地とかには俺が連絡しとくからAは影山とかに連絡頼んでいい？」

「分かりました」

日「俺の大捜索をしてたなんて･･･」

「･･･あ、影山さんですか？はい、ヒエッごめんなさい･･･えっ？あぁ見つけました、今居ます」

日「(電話越しでもビビるのか)」

「学校先に戻ってるので、すみません･･･ありがとうございます」

電話を切って翔陽と一緒に歩きながら学校へ戻る。
こうして見るとやっぱり田舎だな･･･静かだしなんか訳の分からない鳥の声が聞こえたり･･･田舎ならではであるが、都会の人からしたらありえないのだろうか

角を曲がると影山さんと月島さん、山口さんが暴言を吐きながら学校へ戻ってるのが見えた

日「やっべ･･･絶対月島にちゃかされる･･･。」

「あぁ･･･」

そう言うと私の後ろに隠れながらゆっくりと学校へ足を進める。
しかし影山さんが私の存在に気づき日向はどうした！と声を張って少し距離のあるところから話し掛ける

隠れてることを言っていいのか分からずに少しアタフタしていると

月「･･･後ろにいるんでしょ」

日「何故バレた！？」

月「前から見たら足が4本になってるから」

日「何！？」

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