苛つく ページ16
「・・・・・・」
図書室を出て教室へ戻る
戻れば後ろの席にはもう影山さんが座っていて寝る準備に取り掛かる・・・こちらに気づいたのか眉間に皺を寄せこっちに来いと言わんばかりに顎でさす
影「どこにいたんだよ」
「・・・東峰先輩と話してました」
影「なっ・・・また抜けがけしやがって、で。なんだって」
「・・・戻らないそうです」
影「てめぇ・・・嘘じゃねぇだろうな」
「嘘ついてどうするんですか」
東峰先輩は・・・足を引っ張るだけと言っていた
そんなの誰も思わない、エースが帰ってくるだけで空気が変わるというのにそれを理解してくれない
何も出来ない私はただただイライラするばかり
影「チッ・・・てめぇもウジウジしてんじゃねぇよ、うぜぇ」
「うじうじなんかしてません」
影「してんだろ、どうせ東峰さんと話して役に立てなかったとかで落ち込んでんだろ。クソダリィ」
「そんな言い方・・・っ」
影「お前がウジウジして東峰さんは戻ってくるか、戻ってこねぇよな」
「うっるさい!」
声を荒らげた・・・珍しくだ、分かってる
ただ東峰さんと重なったのは今の兄だ、陸上を諦めて私のサポートをすると言っている・・・東峰先輩はバレーをやる事はまだ嫌いになってるはずじゃないのに、諦めているところが・・・すごく重なるんだ
影「てめぇがうるせぇ!」
私の胸ぐらを掴んで私の倍の声で対抗する
ただ目だけが真剣で口を閉じるしかできなかった・・・そうだ、影山さんもバレーボールで嫌なことなあったんだ。
そんな事を思い出した
影「東峰さんが戻ってこなかったらてめぇを責めると思ってんのか!?お前のせいだって言うか!?言わねぇよ!誰も吐かねぇそんなこと!
東峰さんは必ず戻ってくる!まだバレーボールが好きなら絶対にだ!!」
「かっ確信はないじゃないですかっ!」
影「確信があるかないかじゃねぇ!あの人がバレーをまだやりたかったら戻ってくるんだよ!」
言ってる言葉はぐちゃぐちゃで噛み合いはしなかった・・・けれど私と影山さんの歯車が1箇所だけハマる音がしたんだ
お互いに思ってることは一緒だったから、嫌いじゃなければ戻ってくると心のどこかで思ってるんだから
「・・・言ってることぐちゃぐちゃですよ・・・」
影「あっ!?」
「でも・・・確信が無くても信じられますね」
微笑んだ気がした、口元の筋肉が緩んで・・・私にしては優しく気持ちを込めて
私達の教室は少しざわめいて先生に呼び出しをくらった
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ルンバ(プロフ) - いつきさん» うわわっ!すみませんでしたァ!!汗 サッカーの方とルール混じってしまって・・・ご指摘ありがとうございます! (2019年8月19日 22時) (レス) id: eb114911f0 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - すみません気になるところがあったので少し指摘させていただきますね。オーバーを深くやった時に取られるのはダブルタッチではなくフォールディングです。あと、ダブルタッチじゃなくてダブルコンタクト、またはドリブルです。長々と申し訳ありません┏○┓ (2019年8月17日 15時) (レス) id: 829c2ff214 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - 咲夜さん» いえいえ!コメントありがとうございました!答えられる範囲でお答えします!! (2018年10月16日 22時) (レス) id: eb114911f0 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - すみません、わざわざ返信ありがとうございます!! (2018年10月16日 21時) (レス) id: bdb01ef65b (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - 咲夜さん» 返信遅くなりました!そうですね・・・結果ネタバレになってしまいますが夢主は今は選手としてですが公式戦などは原作通りにしていきますので、質問に答えられていませんが後々と言うたことで(深く考えずに作ってました申し訳ないです) (2018年10月10日 23時) (レス) id: eb114911f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルンバ故障中 | 作成日時:2018年9月30日 23時