世話焼き ページ43
千「あのっ！」
声がした方を向けば箒を持った千寿郎くんがいた
ぴたっと私達は刀を振り下ろすところで止まった
千「すみません･･･あの鎹鴉が」
「ありがとうございます」
即座に駆け寄り鴉を手に停める
足を見れば文がついていた
文をとって片手で広げ、読み上げていく
「拝啓 A
暫く会っていないので文を送ります
元気でやっていますか？俺たち三人はしのぶさんに言われて機能回復訓練をしています
其方はお変わりないでしょうか
敬具 竈門炭治郎」
杏「機能回復訓練か･･･なかなか辛いな！まあ呼吸を極めれば楽ではあるが！」
「そうなんですか･･･私もやった方がいいでしょうか」
杏「まあできるのであればそうした方がいい、しかしそう簡単に会得できるものでもないからな」
「そうですか･･･」
文と鴉を連れて私は表の井戸へと向かう
裸足で出たせいでなかなか足が汚い
軽く井戸で洗い流し再び文を読む
鴉「オ返シ書クノカ！？」
「あぁ、少し待っててくれないか？休憩をだと思って」
私はその場で固まった
足を洗ったのはいいがどうやって中に入ろう
そう思って考えている･･･また歩けば汚れるしな
槇「何をしてる」
「ぁ･･･槇寿郎さん」
槇「なんでオドオドしてるんだ」
「いや･･･裸足で、この状態で歩くとまた汚れるから･･･どうしようかと」
槇「ちょっと待ってろ」
歩くペースは変わらずに中に入っていく
買ってきた食材を置き、また外へに出てくる
何するんだろう･･･そう思いながらポケッと眺めている
槇「しっかり捕まれよ」
「えっ何言って！？」
ふわりと身体が浮く
槇寿郎さんの顔は近く特に表情を作ることも無く、じっと横抱きにされてる私の目を見る
槇「もっと飯食え」
「あ、はいっ」
多分私が軽いんじゃなくて貴方が極端に力強いんだと思う･･･
中に入ってもなかなかおろしてくれない事に焦りながらも連れられるがままだった
そして私が借りている部屋につき縁側に降ろされる
槇「手ぬぐいを持ってくる、足を上げて待ってろ」
私は何も答えぬまま足をパタパタと上下に動かし水滴を軽く飛ばす
襖が開く音と共に槇寿郎さんが手ぬぐいを持って入ってくる
そして声をかけないで私の足をせっせと拭き始める
「じ、自分でやります」
槇「いい、動くな」
ピタッと動きを止めて息も殺す
拭き終えると手ぬぐいを広げて軽くたたみ
そのまま部屋を出ていく
「ぁ･･･ありがとうございます」
掠れた声は届かなかった
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猫田尋 - しのぶちゃんより小さいのに健気に頑張る夢主ちゃんに感情移入しちゃいます、頑張って更新してください！ (2020年2月19日 16時) (
レス) id: 0dcbb5e6a0 (このIDを非表示/違反報告)
* - スッゴク面白かったです!世界観とか夢主の性格とかもう何か全部好きです!更新無理せず頑張ってください! (2019年11月21日 0時) (レス) id: 214b799aaf (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - あ、応援してます！！ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - 無惨さん、かっこいい…てか、好きなのか？好きなのか？？恋愛要素あるよね？あるよね？ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！これからも頑張らせて頂きます！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: eb114911f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2019年10月4日 22時
