隠の存在意義 ページ27
後「なっ･･･なんか言ったか」
「いや、お兄ちゃんみたいだなって･･･」
後「初対面で言うことかそれ！？」
「私は変って言われましたけど」
後「ウッ･･･言い返せん」
歩幅の狭い私はちょこちょこと後を追いかける
それに気がついたのか少しペースが落ちるのが分かった
やっぱりお兄ちゃんみたいだ
後「なんか調子狂うな･･･」
「あ、煉獄家はあそこですよ」
後「お、おぉそうか･･･ここまででー･･･いいよな」
「大丈夫です、お見送りありがとうございます」
深く頭を下げる
いいよ、そんなさげなくてもと声が聞こえた
顔を上げれば照れくさそうに頭をかいている
後「別に･･･俺なんかにそんなにしなくてもいいんじゃないの？」
「は？」
後「確かに年上だけどさ、お前よりか･･･いや、隠って剣士に不向きな奴らの集まりなんだよ･･･要は負け組
そんな奴らにこんな丁寧に･･･お礼なんてしてたら浮くぞお前。」
「･･･鬼殺隊が成り立つのは裏で支えが合ってこそ、向き不向きなんかじゃない･･･逃げるような言葉やめてください」
後「逃げっ･･･別に逃げてなんかない、ただ剣士になれない俺たちをばかにしてる奴らもいるんだ、そいつらに良い目で見られないぞ･･･」
「別に他人の目なんてどうでもいいんです、そんな人達はただの出世目的の人ですから」
後「･･･まあ一概には言えんが」
「ただ･･･ただ、隠の仕事に誇りをもって下さい
鬼殺隊が成り立っているのは隠の方々が支えてくれてる人のおかげ」
後「･･･ガキのくせに」
頭をぐしゃぐしゃっと撫でられる
私より大きくて骨ばった手
幾度も隠としての仕事を尽くしたんだろうか
そう思わせるほど大きい手だった
後「まあでもありがとう、やる気出るわ･･･じゃあな」
ぶらぶらと手を振りながら駆け足で帰っていく
そんなに急いでたのか･･･引き止めて悪いことしたな
千「あ、おかえりなさい」
「た、ただいま･･･ずっとそこにいたんですか？」
千「･･･申し訳ありません、掃除しようと思ったのですが･･･話していたのでここで聞き耳を」
「いやそんな大事な話をしてた訳じゃないから･･･ご飯の用意は？」
千「いえ、これからしようと」
「いやいい、私が作ります･･･お風呂を沸かしといて貰えますか？」
千「わ、分かりました」
「あ、そうだ･･･お土産良かったら食べてください」
千「えっ？あ、ありがとうございます」
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猫田尋 - しのぶちゃんより小さいのに健気に頑張る夢主ちゃんに感情移入しちゃいます、頑張って更新してください！ (2020年2月19日 16時) (
レス) id: 0dcbb5e6a0 (このIDを非表示/違反報告)
* - スッゴク面白かったです!世界観とか夢主の性格とかもう何か全部好きです!更新無理せず頑張ってください! (2019年11月21日 0時) (レス) id: 214b799aaf (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - あ、応援してます！！ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - 無惨さん、かっこいい…てか、好きなのか？好きなのか？？恋愛要素あるよね？あるよね？ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！これからも頑張らせて頂きます！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: eb114911f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2019年10月4日 22時
