隠の後藤 ページ26
「よし、それでいい･･･」
頬に置いていた手を離す
さて･･･本当にそろそろ戻らないとな
何もしなくていいと言われてるけど、やっぱりご飯くらい作らないとな
「ではそろそろ戻ります、ありがとうございました」
し「もう少し長くいてもいいのに」
「お言葉に甘えるわけには行きません、用事以上に長くいてしまったので･･･」
し「じゃあ隠の方に帰り道送ってもらいましょうか」
「そういう訳には」
し「じゃあお願いします！」
パンパンと手を叩けばどこからともなく黒い服を着た人が出てくる
失礼しますと手を引かれて強引に連れていかれる、挨拶も出来ないまま屋敷の外にまで勢いよく来てしまった･･･
「えっと･･･」
後「煉獄さんの家だよな･･･確か」
「いや、あの･･･ど、どちら様でしょうか」
後「あ、俺のことか･･･隠の後藤だ、自己紹介なんて別に他の奴らは求めないのにな･･･お前変だな」
「なっ･･･初対面相手に変とは･･･」
まあいいか･･･もう変なのは薄々自覚してたし
後藤さんはスタスタと一人で歩き出す
隠ってこんないいように使われててて･･･疲れないのかな
後「早く来いよ！」
「歩くの早いですよ･･･あ、あそこ寄りたいです」
後「自由人め･･･」
金平糖売ってる･･･いいな、千寿郎くんにあげたらよろこびそう
金平糖をふたつ頂き、その場で片方開けてもらう
後「おいおい今食うのかよ･･･」
「いえ･･･後藤さんどうぞ」
後「は？いやいや、今し方おまえが買ったやつだろ！？」
「いや･･･送って貰ったお礼というか･･･なんというか」
後「お前･･･本当に変わってるな」
「自覚してます」
私は一粒掴み、後藤さんの顔の前で止める
じーっと後藤さんの目だけを見ていると諦めが着いたのかため息をつく
よしっと思った瞬間、腕を掴まれる
「はっ」
後「んっ」
私の手から口に運ぶ
唇に触れたのがわかったがそんなことよりも･･･何故自分の手で食べない
後「んっ･･･美味いな、ありがとうな」
「いやいやいやいや、この瓶ごと受けとってくださいよ」
後「俺は一粒で充分だっつの･･･あとは自分で食えよ、さあ用事も済んだしさっさと行くぞー」
何だこの敗北感･･･っ
スタスタと先を行く後藤さんの背を見る
よく見たら私よりも広く大きかった･･･それに背も高い
「･･････お兄ちゃんみたいな人」
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猫田尋 - しのぶちゃんより小さいのに健気に頑張る夢主ちゃんに感情移入しちゃいます、頑張って更新してください！ (2020年2月19日 16時) (
レス) id: 0dcbb5e6a0 (このIDを非表示/違反報告)
* - スッゴク面白かったです!世界観とか夢主の性格とかもう何か全部好きです!更新無理せず頑張ってください! (2019年11月21日 0時) (レス) id: 214b799aaf (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - あ、応援してます！！ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - 無惨さん、かっこいい…てか、好きなのか？好きなのか？？恋愛要素あるよね？あるよね？ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！これからも頑張らせて頂きます！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: eb114911f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2019年10月4日 22時
