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安室side
今俺はさっきコナン君から連絡をもらった女性を待っている。
梓さんにも帰ってもらい、店内は俺一人だ。
病院であった話は聞いた。
辛かったろう、苦しかったろう、怖かったろう。
様々な思いが巡る中漠然と守りたい。
その思いが支配していた事にこの時は気づいていなかった。
カランカランとポアロの扉が開いた。
コナン君から聞いて覚悟をしていたがやはりあの男ー沖矢昴もいるらしい。
凄く嫌味を言いたいところだが今日は彼女がいるため辛うじて我慢する。
安「はじめまして。安室透と言います。Aさんですよね」
貴『……はっ…はい……』
かなり怖がらせているな、なんて思いつつフロアに出る。
するとコナン君が話しかけて来た。
コ「それでね、Aさん野宿なの。僕ん家も無理だし、昴さんもしばらくいないようだからどこか良いところない?」
いいところ…か。
安室透としてここはどう答えるべきだろう。
ちらと彼女を見ると不安そうに俯いていた。
安「僕の家で見るよ」
コ「え!?いいの!?」
自分で言って自分で驚いた。
でもあの顔を見ると…
安「勿論僕も忙しい身なのでずっと家に居られるわけじゃありませんが、Aさんさえいいなら」
コ「だって!Aさんどうする?嫌だったら断ってもいいよ?」
すると彼女が少しだけ微笑んだ。
気のせいかもしれないが。
貴『………お…お願い…します…』
小さな鈴のような声。
沖矢昴が本当にいいのか、と聞いた。
おい。どう言うことだ。
貴『………安室さん…きっと…いい人…だから…』
頬のあたりが熱っぽくなる。
慌ててポーカーフェイスをして彼女に微笑む。
安「ありがとうございます」
目敏くコナン君に見られていたが一先ず気にしないことだ。
彼女にはバレていない。
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イワナガ - すごく楽しめました!更新楽しみです (2021年4月19日 17時) (レス) id: 9cc13c76b3 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです!続き楽しみにしています!これからも頑張ってください! (2020年2月3日 23時) (レス) id: 7ae7374779 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - これからも頑張ってください! (2019年12月8日 23時) (レス) id: 64b49ff3de (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - ヤバイ、めっちゃ続ききになる! (2019年5月26日 0時) (レス) id: e94748d8d8 (このIDを非表示/違反報告)
sawachan18j(プロフ) - 待ってましたー!!楽しみにしてた甲斐がありましたー^_^ 無理しないでほしいですが更新楽しみです! (2019年5月12日 18時) (レス) id: 18132dde6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アノー | 作成日時:2018年6月5日 10時