【名探偵コナン】私食べられないんです【降谷零/安室透】

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貴方side






再び安室さんの家にお邪魔する。

貴『あ…お…お邪魔…しま…』

すると

安「Aさん！違います！」

え？

安「おかえりなさい！Aさん！」

貴『う…』

また涙が出てくる。でもさっきの涙とは違う。
病院で流したような、あの温かい涙…

貴『…た…ただいま……です…』

はい！と言う彼の笑顔は私に大きな安心感を与えた。

安「濡れましたからね、シャワーを浴びましょう。お風呂今張りますね。ゆっくり浸かってきて下さい。…あ、シャンプーはこれで…タオル…着替えは…」

彼の優しさが温かい…。今日は温かい日だ。
幸せすぎて火傷しそう…。

シャワーを浴びて湯船に浸かる。彼にどう話そうか…彼は引かないかな…私は大丈夫かな…

食べたいな…

彼の料理を食べれるようになりたいな…

そっとお腹の刺し傷の痕をなぞる。
嫌な記憶だ…。

けど今はあの人達はいない。
代わりに優しい人達がいる…

大丈夫。
私は大丈夫だ。

この人は聞いてくれる人…
温かい人…

お風呂から出てTシャツと短パンに着替える。
こんな綺麗で清潔な服…いつぶりだろう…。

貴『…安室…さん……で…出まし…た…。い…今から…話してもいい…ですか…？』

安「！！…はい。いくらでもお聞きします」

貴『あ…あり、がとう…ござい…ます…』

机を挟んで正座する。
彼の目をしっかりと見つめる。

貴『…実は…私









食べられないんです』

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