152：ミステリーショップ ページ10
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翌日の放課後、学園長に呼び出され、集合場所の購買部へ向かう。
そこにはMr.Sと名乗っていた、購買部の店員さんと、話を付けていてくれたらしい学園長の姿が。
『もうアルバイトを紹介してくれるんですか？』
クロウリー｢時は金なり、ですよ！グリム君の食費の出費も嵩んでいましたし、放っておくとアーシェングロット君が横槍を入れて厄介な事になりますからねぇ！！｣
『あーしぇん……大変ですねぇ！』
クロウリー｢君さては人のお名前覚えるの苦手ですね？オクタヴィネル寮の寮長ですよ、昨日実行委員長として報告していたでしょう。｣
学園長の言葉に、パッと昨日の寮長会議前に、お隣に座った人の顔が思い浮かぶ。
あの人か、と納得したように指をピンと伸ばせば、学園長は満足そうに店員さんに向き直った。
クロウリー｢学園の購買部を管理しているサムくんです！昨日君について相談をした所、快く受け入れてくださいましたよ。感謝します。｣
サム｢ん〜金は稼げるだけ稼いだ方がいいだろう。特にこの小鬼ちゃんは、無一文でこんな世界に来てしまったんだからねぇ。｣
『ユウです、お世話になります。』
サム｢俺の名前はちゃんと覚えてくれよ？サムだ。俺のことはチルに呼んでくれて構わない｣
『ち、ちる…？』
手を出されたので握手して、店内に案内された。
前回、デュースとケーキの材料の買い出しに来た時とは少し商品の内容が変わっている。
もしや、あのUFO、売れたのだろうか。
『(どんな人があれを買うんだろうか…)』
しかし変わらず店内は賑やかで、食品から日用品、謎の雑貨までなんでも揃っていた。
クロウリー｢Mr.Sのミステリーショップは、学園中からお客さんが来る賑やかなお店ですからね、猛獣使いの監督生として、この上ない職場でしょう。｣
『…つまり、友好関係を広げておけ、と』
クロウリー｢えぇ、後でお話しますが、寮対抗マジフト大会、少々嫌な予感がします｣
こそりと耳打ちし、店を出ていった学園長。
やはり、レオナ先輩のオーバーブロットとは、深く関係しているのだと思うのも束の間、サムさんに腕を引かれバックヤードまで連れていかれてしまった。
サム｢これはフォーマルすぎだな、これは男子校には可愛すぎる、…おっとこれは？……まるでカエルじゃないか！｣
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作者名：鈴木(仮) | 作成日時：2024年3月3日 10時
