Business good friends2(J.T) (ページ10)

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、

(side風磨)

樹にかけ直すとワンコールで出るから

「お前、出るの早すぎない？」

呆れたように笑うも樹から返事は来ない。

「もしもし？」

ポケットの中とかで
間違えて通話ボタンでも押してしまったのだろうか

という心配はすぐに消えた。

「なあ、風磨。俺結構重症かも」

「は？なに？怪我でもしたの？」

「いや。怪我も病気もしてねぇんだけど」

突然そんなことを告げられ俺の頭はハテナでいっぱいになる。

何の脈絡もなく急にそんな言い方してくんなよ。

とりあえず、何かに悩んでいることはわかったから、時間に限りはあるけど少しだけでも話を聞いてやることにしよう。

「じゃあどうした？」

「口にすると意識しちゃうことってあるじゃん」

「嫌いなものが余計嫌いになる的な？」

「そ。俺、その逆パターンぽい」

逆パターンということは

好きなものが余計好きになるってことか？

ふと一人の人物が頭に浮かび

「マジか…？」

樹も聞き取れるか否かぐらいの声で小さく言葉を漏らした。