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、
思わず、溢れ出した想いが
つい最近まで
言わないでおこうと思っていた思いが止まらなくて
情けない、涙まで溢れてきた。
堪えきれなかった一粒が頬を伝った時、
樹の香りに包まれて、視界が暗くなった。
「今まで、待たせてごめん。
たくさん傷つけてごめん。
今更遅いけど、でも
俺がAを幸せにしたい」
想像もしたことなかった。
樹は私を嫌い。
そう思って何年も過ごしていたから。
『今度嫌いとか言ったら
みんなに言いふらすから』
可愛く、お願いしますなんて言えない私も
この長い年月で随分ひねくれたもんだ。
強く、抱きしめ返してそう言えば
ふふ、と笑った樹は
「心配しないで。
俺は、好きだってみんなに言いふらすよ」
身体を離すと優しく笑った。
もう、ビジネスじゃない。
良い友達でもない。
私は彼の恋人。
fin.
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作者名：Runaaaaa
| 作成日時：2021年2月7日 22時
