Business good friends2(J.T) (ページ14)

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(side樹)

リハの合間、誰かと楽しそうに電話で話す彼女をみて
誰と話してんの？なんて

嫉妬心が自分の中に芽生えた。

会う約束なんかしちゃってさ。
誰？男？事務所の人間？

なんて俺には聞かずに黙って楽屋に入る。

電話を終えて楽屋に入ってきた彼女と
ご飯でも食べながらちょっと喋ろうと思っていたら

北斗が彼女の隣をキープし始め、
別に混じって一緒に食べればいいんだろうけど
それも気が引けて一人で寂しく弁当をつつく。

結局その日、俺は彼女の側によることができなくて

嫉妬心は募るばかり。

楽しそうに話す二人を見てると、お似合いだなあ。って思う。

だから、俺はそこに割り込んでしまわない方がいいんじゃないかなって。

無人島ロケの前日、北斗に告げられた彼女への恋心。

それに、俺はどうなんだって問われて

しっかりと返事出来なかった。

そんな俺に呆れたようにため息をついた北斗は

「相手に遠慮して嘘つくなよ。
…って彼女にはよく言った。お前にも言っとくよ」

と悲しげに笑った。

それでも
正々堂々と気持ちを言葉にしない俺は情けないほどずるいと自覚している。