溢れ出す ページ8
夏恋side
北「久しぶりだな、夏恋とこの道歩くの」
気を使ってからか、北人は話を続けてくれる
北「中学の時は、部活帰りよくみんなで帰ったけど。男子と女子、バスケ部同士仲良かったからな〜」
北人がしゃべっているのを横目で見ると、少し申し訳なさを感じてきた
夏「...ごめんね。行きたかったでしょ、Aちゃんのお見舞い」
北「あぁ、別にいいよ。壱馬たちが行くなら俺がいなくても問題ないし」
絶対に行きたかったはずなのに
それを言わないのは、北人の優しさだと思う
北「つか具合悪かったなら、あーなる前に言えばよかったのに。何でもがまんするからな、夏恋は」
違うんだよ
北人がAちゃんのところへ行く
って聞いたから、急いで嘘ついたんだよ
北「前もあったじゃん。試合中、指痛いのがまんし続けて結局骨折してたヤツ。あれはびびったな〜」
がまんしてる訳じゃないのに
そう思うと
今まで内に秘めていた想いが少しずつ溢れ出す
夏「...別にがまんして言わない訳じゃない。自分の気持ちとか言いたくても言えないんだよ、そういう性格なんだもん」
北人が驚いた顔で見ているけど
1度溢れ出した想いは止めることができなかった
夏「自分でもばかなことしてると思う。こんなことしたって何にも変わらないのに...」
想いと同じように涙も溢れ出した
夏「具合悪いなんて嘘だよ。私がただAちゃんのところに行って欲しくなかったの
北人のことが好きだから!!中学の時からずっと...!!」
もう後戻りはできない
.
.
.
.
北「ごめん...俺好きな人いるんだ」
夏「Aちゃん...でしょ?」
北「えっ?」
夏「見てればわかるよ、それくらい」
振られたしきっぱり諦めよう
そう思いながらも、まだ引きづっちゃうかもしれない
けど、少しずつ北人を応援できるように頑張ろう
北「...ほんとにごめん」
夏「いいの、北人が悪い訳じゃないんだし、謝らないで...あっ、もう家の前だ。じゃあね、また今度!!」
北「...じゃあね」
私は、北人から逃げるように家へ入った
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はぴ(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます!!先ほど外しました!! (2018年7月24日 19時) (レス) id: c373c936c2 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年7月24日 16時) (レス) id: 386be5ca47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はぴ x他1人 | 作成日時:2018年7月24日 16時