俺の恋模様《吉野北人》2

頑張る ページ5

北人side

"じゃあさ...俺がAちゃんのこと奪ってもいい?"


"けど、俺本気だから"




龍とみんなの分の飲み物を買いに行った時に
言われた言葉が頭から離れない



龍がAを好き?

夏祭りと練習試合でしか会ったことないのに?





だけど、俺も最初は一目惚れだったからな




あんなに可愛いんだから、ライバルができることくらい分かってた

けど、よりによって龍だなんて...




勝てる気がしない



だけど、俺の方が知り合ったのが早い

仲良くなったのも断然早い

これくらいしか勝てるところがないから

Aを取られたくないから

頑張らなくちゃいけない


龍は今度の海で








想いを伝えるかもしれない



それによってAの心が動くかもしれない


けど、


そんなことに惑わされないで頑張る、って

決めたから







壱「あ、AからLINEきてる...家着いたら電話ちょうだいだって、今家に1人っぽいぞA」

慎「へー...」

樹「ねぇ北人」

北「!!...何?」



急に樹に話しかけられたから何かと思ったら





樹「やっぱりさ、Aのお見舞いは代表で北人が行ってきてよ」

北「え?」



Aのお見舞いを1人で行ってきて、ということだった

好きな人の家に1人で行くのは...


そう思っていたら




樹「よく考えたら大勢で押しかけるのは病人に負担じゃん。A、今家に1人でいるみたいだから早く行ってあげて」



樹は正論を言ってるけど

Aが1人だったら逆に俺だけで行かない方がいいんじゃないか、そう思った




北「家にAしかいないって、逆に俺1人で行かない方がいいんじゃ...」

樹「んー...じゃあ慎も連れてくならいい?」

北「それなら...慎、大丈夫?」

慎「うん、全然」

壱「じゃあ、そろそろ解散!!海、予定合ったら連絡する!!」

昂「わかった!!」




壱馬の一声で解散し、俺と慎はAの家に1人行こうと思った



その時









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夏「気持ち悪い...」





そう言って夏恋がしゃがみこんだ

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