４０話 ページ40
ー黒尾side-
『お疲れ様でしたー』
「…」
『…』
「…」
『なんですか…』
試合も終わりベンチに戻れは平然とした様子のA
そんな名前をジィッと見つめる研磨の視線に気づきAは
少しだけ驚いたような焦ったような困ったような様子になった
「いや、自分のチームが負けたのに悔しいとか」
「そういう、感情の変化はないの…？」
『あぁ…』
研磨が言えたことでもねぇけどな
なんて内心突っ込みつつも研磨の言葉には同意できた
確かにこいつは今はこっちのコートにいるにしても
烏野高校排球部のれっきとした一員なわけだ
それなのにこいつは表情一つ変えず
俺たちに「お疲れ様です」という
労りの言葉をかけて見せた
『…』
少しだけ考えるように黙り込んだ後
彼女はケロとした様子で口を開いた
『ないですね』
あたかもそれが当たり前かのような
考えるまでもない、そんな様子だった
「なんでだ？」
さすがに俺も気になり口を挟むも
「平和主義者なので」
とか何とか言ってはぐらかされてしまったため
「まぁ、練習試合だしな」
俺も深い詮索はせず、言い流した
そのタイミングで向こうのコートから
リベロと坊主の喚き声が聞こえてきた
喚く２人を見た瞬間に俺のほうを振り向き口を開いたA
『私ずっと音駒にいてもいいですかね？』
「俺らは構わねぇけどなぁ」
今日一日で分かったこと
それは
『あそこまで喚かれると嬉しさ通り越して鬱陶しいです』
こいつは間違いなく
間違える余地もなく
とんだ嘘つきってことだ
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知らない(プロフ) - いち に さん» あけましておめでとうございます！！よろしくお願いします！！更新頑張ります！！ (2016年1月10日 15時) (
レス) id: c4214ba52b (このIDを非表示/違反報告)
いち に - 明けましておめでとうございます！続編楽しみにしてます！頑張ってください！ (2016年1月9日 21時) (レス) id: b02c6fb244 (このIDを非表示/違反報告)
知らない(プロフ) - サユリさん» ありがとうございます！！更新待っててください！！頑張ります！！ (2016年1月9日 15時) (レス) id: c4214ba52b (このIDを非表示/違反報告)
サユリ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしています！ (2016年1月9日 10時) (レス) id: f49ce96779 (このIDを非表示/違反報告)
知らない(プロフ) - 恋さん» あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします！！更新頑張りたいと思います！！ (2016年1月5日 12時) (レス) id: c4214ba52b (このIDを非表示/違反報告)
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