【ハイキュー!!】マネージャーは今日も嘘をつく

３９話 ページ39

うっわ、なんでしょうこれ、すっごい恥ずかしいといいますか

なんといいますか、今すぐこの体育館飛び出したい気分です


皆さんの顔を見るのが恥ずかしいので
すぐに顔を逸らし背中を向け仕事を再開する


表情は崩れてないと思いますよ、自信はないですけど


何故か誰も喋らない空間に耐え兼ねて
逃げ出そうかと考えているとき試合開始前の音が響いた


あぁ…助かりました


そう安堵していると不意に、後ろから呟く様な声が聞こえた


「ありがとな」


振り向いた時には皆さんはもうコートに走って行っていた

呟く様な声だったので誰が言ったのかもわからなかったけど

たぶん黒尾さん、夜久さん辺りでしょうね


そうさっきの出来事を完結してベンチに座った


「若いなぁ」

『…でも、羨ましくはないでしょう』

「…お嬢ちゃん、面白いこと言うな」


私の返答に驚いたように目を見開いた後

すぐに、楽しそうに目を細めた猫又監督


猫が品定めするかのような、狙いを定めるかのような

そんな視線に捕らえられ内心ドキドキしていると


猫又監督は満足したかのように微笑み、口を開いた


「その通りだ」


刹那


試合開始を知らせる甲高い音が体育館に響き渡った


ゴミ捨て場の決戦


勝利を掴むのは猫と烏どっちなんでしょうか


まぁ


案外興味はありませんけどね


基本的に試合中は

夏休みの高校野球を見ている時

なんとなく負けているほうを応援している気分の時と

同じなので

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