【ハイキュー!!】マネージャーは今日も嘘をつく

２２話 ページ22

『日向君大丈夫ですか？』

「はひ…だ、だ、だ、大丈夫です…」


田中のジャージに盛大に嘔吐した日向君の背中を擦る


これ、ほんとに大丈夫なんですかね…


いきなり心配になってきました


「うっぷ…！！」

『へっ…』

「と、トイレ行ってきます…！！」

『は、はい…！！』


トイレに走っていく日向君の背中を見つめる


すると後ろから潔子さんに声をかけられる


「Aちゃん、行きましょう」

『はい』


さて、私も頑張りますかねー

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ドリンクの入ったカゴを抱えて一言


『おも…』


毎回思うんですよね、これ


ヨタヨタ歩きながら


これ、少女漫画だとイケメンな男子が持ってくれるんですよね


と、現実に打ちひしがれていると何かに躓いた


『あっ』


次に起こる出来事を察し


こんなところに石を置いた人呪ってやりますから


なんて思いながら華麗に顔面スライディングを決めた


『の〜っ！！』


カゴは宙を舞いボトルは盛大に散らばる


目の前の地面を直視しながら痛みに耐えていると

土を踏む音が聞こえ誰かが近づいてきた


「だ、大丈夫？」


ギャー、話しかけられました


やめてください私今人生でトップ３に入る痴態を晒しましたから

穴があったら入りたいってこのことですね


いや、むしろいっそのこと埋めてもらいたい気分です


『大丈夫ですので今の出来事は見なかったことにして去って下さい』


心の底からの願いだった

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