【ハイキュー!!】マネージャーは今日も嘘をつく

１５話 ページ15

「潔子さんが「ありがとう」って俺に！！言ったんだぜ！！」

『そうですか…もう少し声の音量をですね…』


お昼休み


お弁当を出すより早く私のいる教室に駆け付け

私の前の席に座りお弁当を食べるや否や
今朝の結果を報告してくれる田中

良いことあったようで、嬉しいのは良いことなんですが


頭にガンガン響きます


「だってよ！！…ってお前なんか顔色悪くねぇか？」

『え？』


話がピタリと止まったかと思えば
私の顔をまじまじと覗き込んでくる田中


やだ、照れます…じゃなくてですね


『ほんとですか？』

「おう、なんかきつそうだぞ」

『うん…でも大丈夫です』


心配そうに私を見つめる田中に向かって親指をグッと立て


多少体調はすぐれませんが
こういうのは精神の持ち方だと思うんです


と言えば

微妙な顔をして「ホントにやばくなったら言えよ？」

と気使いをしてくれた


「じゃあ俺行くな！用事あっから！」

『はい、分かりました』


ご飯を食べ終え颯爽と去って言った田中を見送り

全くと言っていいほどに食欲も無かったのでお弁当を仕舞った

本でも読もうかと思ったが

あまり万全の体調ともいえる状態じゃなかったので


寝れば大体なんでも治る


という自分の精神論のもと

ポカポカ陽気、睡魔に誘われお昼寝をすることにした


本能に忠実に生きるタイプです

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